2009年2月27日金曜日

準備完了


 去年の夏にプリンス・エドワード島で買ったロブスターの缶詰を大事に取っておいたので、日本に帰る前に使うことにしました。マカロニ・チーズは子どもに人気の料理ですが、シーフードを加えると大人の味に早代わりです。

レシピ:ロブスター・マカロニ・チーズ
材料(2人分):マカロニ等のショート・パスタ110g、バター大さじ1、玉ねぎ1/2個、にんにく1片、小麦粉大さじ3、牛乳240cc、ロブスター1缶(200g程度)、チェダー・パルメザンなどの刻みチーズ240cc、パン粉大さじ2、塩・こしょう適宜、ナツメグ少々
作り方:オーブンを200℃に余熱、マカロニを少し固めにゆでます。フライパンでバターを溶かし、小ボールに移します。フライパンに残ったバターでみじん切りの玉ねぎとにんにくを炒めます。小麦粉を加えて1分炒め、牛乳を加えてよくかき混ぜ、沸騰したら弱火にしてとろみがつくまで煮ます。塩・こしょう・ナツメグで味付けしたところに、ロブスター・パスタ・チーズを入れて混ぜ、耐熱容器に移します。小ボールのバターとパン粉を混ぜ、これをふりかけてオーブンで約15分。サラダを添えて、どうぞ。

 さて、4つのスーツケースに本や衣類を詰め、バッファローを発つ準備ができました。フライトはシカゴと東京で乗り継ぎがあり、こんな大荷物でスムーズに移動できるかどうか不安です。でも、きっとなんとかなるのでしょう。
 今回、私はパソコンを持参しないため、ブログは3月中旬にバッファローに戻るまでお休みさせていただきます。

2009年2月21日土曜日

お墓参り


 バッファローのこの冬は厳しく、1977年以来の寒さだったということでした。(過去形で表現したのは、もう冬は折り返し、春に向かっているという希望があるからです。)大きな吹雪はなかったものの、積もった雪が解けないうちに新しい雪が降り、地面の覆われている状態がふた月ほど続きました。この気候に慣れてくると、気温がマイナスでなければ暖かいと感じるようになります。先週あたりは天気の良い日が続いて雪も解け、乾いた地面を見たら出かけずにはいられませんでした。
 そこで、エリックの祖父母のお墓参りをすることにしました。久しぶりに見る墓石には明るく陽が当たり、二人が笑顔で迎えてくれているようでした。エリックの就職としばらくバッファローを留守にする旨を報告し、園内を少し歩きました。人生の節目に先祖のお墓を訪れるのはいいものです。

2009年2月15日日曜日

知る

 帰国を控えていることもあり、毎日インターネットで日本のニュースを読むようにしています。政治・経済は苦手な分野だけれど、自分の国がどう動いているのか知る必要があります。また、事件や事故など自分たちの生活には直接関係ないことでも、世相を反映することなので、日本の現状を知る手がかりになります。
 10+何年も前にイギリスでボランティア活動をしていた頃は、今ほどパソコンが普及していなかったこともあり、家族や友達から届く手紙でしか故郷の様子を知ることができませんでした。現地のテレビや新聞で日本の話題が取り上げられることはとても少なかったように記憶しています。1年後に帰国したとき、逆カルチャーショックのような違和感がありました。
 アメリカ生活もこの春で丸4年。私自身も年を重ね、それなりの知恵がついた反面、順応性や柔軟性は衰えているかもしれません。ニュースを読んだり人と話したり、色んな情報源から世の中のあり方を知ることで、これを補っていこうと思います。

<お礼>
12日夜に起きたバッファロー近郊での飛行機事故の後、皆さんよりお見舞いのメールをいただき、ありがとうございました。この地域で初めての飛行機事故は、知人の知り合いが複数巻き込まれており、私たちにとっても他人事ではありませんでした。亡くなった方々のご冥福をお祈りするとともに、今私たちが無事に生きていることを感謝したいと思います。

2009年2月11日水曜日

距離


 帰国の日程が決まり、両親には数週間前に知らせていたのに返事がなく、電話しようかどうか迷っていたところにメールが入りました。母が入院していたそうです。離れて暮らしていると、心配をかけまいという気遣いから連絡が遅くなってしまうものなのでしょう。慌てて国際電話をかけてみたら、意外なほど元気な母の声に私もひと安心したのでした。
 月末にエリックと揃ってバッファローを発ち、そのまま神戸入りします。15日には私ひとりでバッファローに戻るため、実家に帰れるのは週末の2日間だけ。エリックの新生活も両親のことも心配はありますが、ひとつずつ順番に片付けていくしかありません。あとは必要なときに動けるように、自分の健康管理をしっかりしていこうと思います。

2009年2月7日土曜日

博物館めぐり


 外は雪に囲まれて屋内で過ごす時間の多い冬は、博物館めぐりにぴったりの季節。私たちも11月頃から市内の博物館を何軒か訪れました。コートを預け、館内を端から端まで見て歩けば、多少の運動にもなるはず。私の勤める博物館も、他の季節と比べて来館者数が多いように感じます。
 独身の頃よく出かけたのは博物館よりも美術館でした。事前に計画して行くこともあれば、買い物中のデパートで展覧会に気付いて入ることもありました。好きな作品を目当てに行くときよりも、知らない作家の展示の中に気に入る作品があるときの方が感動が大きいのは、無欲な感性で受け止めるとこができるからでしょうか。
 何かと好みの違うエリックとは意見の合わないことも多いのですが、逆に新しいものに触れる可能性は広がりました。エリックも同じように思っていてくれればいいなと思います。

写真:市内公園にある若き日のリンカーン像。2月12日で生誕200年。明日は歴史博物館でも入館料を無料にして記念行事を行います。

2009年2月1日日曜日

まなざし


 日本語教室の生徒が一人増えました。博物館の同僚の息子さんで、職業はマッサージ・セラピスト、名前はスコットといいます。私は日本でも時々整体に通っていたので、彼が何かの用事で博物館に来たときに声をかけてみました。しばらく話すうちに、私はマッサージを受けたく、彼は日本語を習いたいということが分かり、お互いのサービスを交換することになったのです。ちょうどエリックの就職が決まった頃だったので迷いましたが、正直に事情を話し、どちらもやれるところまでやってみましょうと合意しました。他の生徒はすでに1年習っていることもあり、当面は個人授業です。
 授業中の彼の真剣なこと。私がひらがなを書いみせると、待ちきれない様子で自分も書きます。発音の難しいラ行は何度もつっかえながら練習します。新しいことを学ぶ喜びでキラキラ輝く彼の瞳は、英語を習い始めた頃の自分を思い出させてくれました。一方、セラピストとしての彼はプロのまなざし。マッサージを施すだけでなく、私の身体の弱点を指摘し、これを改善するためのトレーニング方法まで教えてくれます。また素晴らしい出会いがあったことに感謝です。