2009年12月29日火曜日

振り返る


 このブログを始めた理由のひとつは、「自分自身の記録」のためです。ひとりで書く日記では三日坊主で終わってしまうところを、誰かが読んでくれていると思えば、なんとか頑張ることができました。大した内容ではなくても、まめに書き続けることが、記録になっていると信じています。
 話題として取り上げておきながら、その後どうなったか報告していなかった件がいくつか思い当たりましたので、ここにまとめました。

1月-アメリカン・アイドル
アーカンソー州出身24歳のKris Allen(クリス・アレン)がアイドルの座を勝ち取りました。
5月-花粉症
甜茶と鼻うがいを続け、薬は服用していません。日本に帰ってからも、これで乗り切れるといいのですが…。
11月-誕生日プレゼント
誕生日にはバッグを買ってもらったので、iPodはクリスマスに買ってもらいました。色は黒です。
12月-車
実はまだ売れていません。値下げしないといけないのかな…。

 昨日の夜、日本語教室の皆と忘年会を予定していましたが、吹雪のため延期になりました。年内は難しいので、新年会になりそうです。それでは、皆さんも良い年をお迎えください。

2009年12月24日木曜日

作りました。


 ちょうど1年前の今頃、「帰国します」と報告しておきながら、予定が延び延びになっていました。でも、今回は本当に帰国します。1月24日バッファロー発の飛行機を予約しました。私にとって、この1年は本当に長かった。
 難しいのは、こちらで知り合った人たちとのお別れです。特に日本語教室では、生徒というより友だちになってくれた皆に、なかなか切り出すことができませんでした。職場でも、できるだけ一人ずつに話すようにしています。さみしくなってしまいますが、涙々で過ごすよりも、残りの時間を精一杯楽しく過ごしたいと思います。
 先月から、サラとサラのお義母さんにステンドグラスを教えてもらっていました。おしゃべりよりも作業に集中した毎週の数時間。目標通り、クリスマスに間に合いました。日本に帰ってからも、毎年12月にはこれを飾り、3人で過ごした時間を思い出すことでしょう。

2009年12月19日土曜日

旋風


 ハリウッド俳優のキアヌ・リーブスが、新作映画の撮影のためバッファローに来ていました。市民は大歓迎で、この話題は地元のニュース番組でも連日取り上げられるほど。ダウンタウンの路面電車も、撮影のため運休にしたようです。インタビューで、冬のバッファローを選んだ理由は、「ロマンチックに演出できるから」と答えていました。ちなみに映画のタイトルは『Henry’s Crime(ヘンリーズ・クライム)』。来年中に公開予定とのことです。
 キアヌ関係の記事を読むつもりで、ニュース番組のサイトを開いたら、新型インフルエンザ(H1N1)予防接種の広報が目に留まりました。エリー郡住民は無料で予防接種を受けられるとのこと。義父と二人で、早速受けてきました。1時間ほど並びましたが、飛行機で移動する予定のある私たちにとっては、ひとつ不安材料が軽減されました。

写真:この家の2階で今これを書いています。

2009年12月14日月曜日

くず鉄


 普段なら家族へのプレゼントは1年かけて選びますが、数週間前まで今年のクリスマスをどこで過ごすことになるのか分からなかったため、慌てて買物をしています。短期間で全員分選ぶのは本当に難しくて、間に合うかどうか心配になってきました。

アメリカでは常識:ウィッシュ・リスト(欲しいものリスト)
クリスマスだけでなく、結婚や引越しのお祝い・誕生日プレゼントなど、本人の希望するものを予め聞き出す習慣があります。贈る側も選びやすいし、受け取る側も外れがなく、合理的な方法といえるでしょう。

 写真のくず鉄でできたサギは、義父へのプレゼントです。義母に相談して選びました。丈は私の目の高さほど。別荘の庭には同シリーズで他の動物もあり、コレクションにしていきたいそうです。

2009年12月7日月曜日

法案否決


 先週のニューヨーク州議会で、同性同士の結婚を認める法案が否決されました。同性結婚は、アフリカ・ヨーロッパの国々や、米国内でもマサチューセッツ州・コネチカット州など複数の州で、すでに認められています。また、従来の結婚とは区別した「パートナーシップ法」を認める国や州もあります。時代の先端を走っている印象のニューヨーク州が今回の結論を下したことは、少し意外に思いました。
 米国内では近年、性的指向による差別(同性愛者に対する差別)が頻繁に話題になっています。肌の色が何色であっても、平等に社会的権利を与えられるように、異性愛・同性愛に関わらず、愛し合う者同士の結婚を認めるべきだ、という意見を支持する人が増えているようです。いずれ支持派が多数を占める日が来るのでしょう。
 私個人としては、愛し合うという関係に必ずしも性的関係が含まれているとは思いません。人生を共に過ごしたいと思う相手が同性であっても、そんなに変なこととは思いませんが、いかがでしょうか?こういう話題は、日本ではまだタブーなんでしょうか? 

写真:10月12日の風景と比べてみてください。すっかり冬になりました。

2009年12月2日水曜日

For Sale


 空の神様が狙いを定めたかのように、昨日(12月1日)の朝、初雪が降りました。11月に雪が降らなかったのは、何十年かぶりの記録だそうです。
 帰国日はまだ確定していませんが、準備のひとつとして、車を売ることにしました。職場の同僚に聞いたり親戚に当たったりしても、色よい返事がありません。そうしている内に年の瀬もせまり、タイミングを逃すと売り損ねてしまいそうで、不安になってきました。そんなときは、プロに助けを求めるしかありません。この夏まで博物館で一緒に働いていた女の子のお父さんが、ガソリンスタンドを経営されていると耳にしました。そこで、早速彼女に連絡を取り、お父さんの電話番号を聞き出しました。売買仲介料を払うことになっても、プロに任せる安心感があります。なんとか年内に話がまとまることを期待しています。

<今日の天気>
曇りのち雨
最低気温35F(2℃) 最高気温48F(9℃)
天気予報によると、今週末にはマイナス気温になるそうです。

2009年11月27日金曜日

生姜茶


 色んなことが思うように運ばず、エリックと離れたまま、昨日のサンクスギビングを過ごしました。クリスマスとお正月もこちらで迎えることになりそうです。複雑な思いもありますが、そうとなったらアメリカならではの冬を楽しむしかありません。
 今年も伝統的なサンクスギビングのご馳走をお腹いっぱいいただきました。(2007年11月ブログご参照。)新しいものとして私が追加したのは、「ジンジャー・ティー」です。ご馳走はつい食べ過ぎてしまうので、胃腸に良いとされる生姜(しょうが)で作ったお茶を、夜テレビを見ながら義父母と三人で飲みました。これは身体が温まるので、風邪をひいたときにも効きそうです。

レシピ:ジンジャー・ティー
材料(3~4杯分):熱湯450ml、生姜のみじん切り大さじ2、レモン汁大さじ1、はちみつ大さじ2
作り方:茶こしの付いたティーポット(急須)に生姜を入れ、熱湯を注ぎます。数分置いてから、生姜をしごいて茶こしを外し、レモン汁とはちみつを加えます。
ヒント:生協でたまたま見つけた瓶入りの清涼飲料が美味しかったので、まねして自分で作ってみました。材料の割合は、好みや気分で色々試してくださいね。

写真:サンクスギビングの始まりを描いた絵皿。このお皿でご馳走をいただきました。

2009年11月22日日曜日

アラーム

 私は田舎育ちのせいか、都会の騒音が苦になることがあります。この家はレストランのある商店街に近く、週末など夜遅くまで外を行き交う人たちの声が聞こえるので、寝るときには耳栓を使っています。パトカーや救急車や消防車の音も、いつもどこかで響いています。

 渡米して間もない頃、こんな経験がありました。入籍前の当時も、エリックと共に実家に同居させてもらっていました。ある午後、義父母とエリックはそれぞれに外出し、私は一人で留守番でした。そんなときは昼寝が一番です。慣れない生活で疲れていたためか、ぐっすり2時間ほど眠りました。
 目が覚めて、トイレに行こうと寝室のドアを開けた途端、ものすごい大音量でアラームが鳴り響きました。止めたくても止め方がわからず、両手で耳をふさいでおろおろ。おそらく1、2分のことだったと思いますが、長時間の拷問のように感じました。鳴り止んでからも、しばらくは放心状態で、トイレのことなどすっかり忘れてしまいました。
 脈が落ち着いてから1階に行くと、裏庭に黒い人影が見えました。手には拳銃らしきもの。「口から心臓が飛び出さんばかりに驚く」とは、まさにこの状態です。足音をしのばせ家の奥に隠れると、今度は玄関にノックの音が。手に汗にぎり、ガラス戸の向こうに見える人影をもう一度こっそり見てみると、なんと制服姿の警官でした。
 ドアを開けると、男女の警官が立っていました。黒人の男性が周りの様子を伺い、白人の女性が私に話しかけました。
「通報が入ったんだけど、あなた大丈夫?」
「はい、大丈夫です。すみません、アラームの解除の仕方が分からなくて。まだアメリカに来たばかりで、ここはフィアンセの実家なんです。」
「家の中の様子を見せてもらうわね。」
そう言って、宅内の無事を確認し、帰っていきました。
 どうやら、私の居ることに慣れていなかった義父が、出かけるときに防犯アラームをセットしてしまったようです。留守モードのセンサーが、寝起きの私の体温を検知したわけです。夜になって帰宅したエリックにこの出来事を話すと、珍しく義父の失敗を責めていました。

 今日は日曜日で、私は朝10時過ぎまで寝ていました。義父母は早く起きて教会に行ったそうです。出かけるときに義父がまたアラームをセットしそうになったという話を聞いて、何年か前のこの経験を思い出しました。

2009年11月17日火曜日

読書


 先月の私の予想は外れて、雪はまだ降っていません。今日も気持ちいい秋晴れの空。11月にしては温かい日が続いています。午後からの出勤も徒歩で行きたいところですが、夕方5時を過ぎると暗くなって危ないので、近くても運転して行きます。治安が悪いわけではなく、交通量のわりに街灯が少なくて、事故に遭いそうで恐いから。
 私のこの秋は「読書の秋」です。この家の本棚で見つけた『Pocahontas(ポカホンタス)』と、甥っ子に借りた『Diary of a Wimpy Kid(仮:弱虫っ子の日記)』を並行して読んでいます。『Pocahontas』は、アメリカ先住民とイギリスからの入植者の出会いを描いた実話に基づく小説で、サンクスギビングの季節にふさわしい一冊。『Diary of a Wimpy Kid』は、今話題の本で、アレックスもシリーズで楽しんでいるようなので、お願いして第1巻を借りました。
 これからホリデーシーズンに向けて、少しずつ忙しくなっていきます。ご馳走のメニューを考えたり、贈り物を選んだり…。博物館のギフトショップでも、クリスマス商品を出し始めました。ゆっくり読書を楽しめるのは、今のうちかな。

2009年11月12日木曜日

りんご


 義父がお見舞いにフルーツバスケットをもらい、義母と三人で毎日果物を食べています。私は生のりんごはあまり食べませんが、火を加えてデザートにしたものは好きです。北米にはマッキントッシュ・デリシャス・ガラなど何種類ものりんごがあり、生食用と料理用があるようです。

レシピ:アップル・クリスプ
材料(6~8人分):(A)小玉りんご5個、ピーカンナッツ60ml、小麦粉小さじ3、ブラウンシュガー120ml、メープルシロップ大さじ2、レモン汁大さじ1(B)小麦粉60ml、ブラウンシュガー80ml、シナモン小さじ1/4、塩小さじ1/4、バター85g、ピーカンナッツ60ml
作り方:オーブンを180℃に余熱し、バターを室温に戻します。りんごは皮をむき芯を除いて、適当な大きさにスライスし、ナッツは細かく刻みます。これらと残りの(A)の材料を全て併せ、耐熱容器に入れます。(B)の材料をボールでざっくり併せ、(A)の上に盛ります。35~40分焼き、室温で少し落ち着かせてからいただきます。
ヒント:もとのレシピではグラニースミスという種類のりんごになっていました。生でも美味しいりんごは勿体ないので、そうでないものを使うといいと思います。小さな器で一人分ずつ焼いてもいいし、大きな容器で焼いてから小分けしてもいいでしょう。

 一人暮らしの間は、いつも簡単な料理で済ませていました。義父母がこの家に戻ってきてくれてからは、食事もデザートも種類が増えました。教えてもらいながら作るのは楽しいし、一緒に食べるのは美味しいです。

2009年11月8日日曜日

フォンデュ


 私の誕生日に義父が入院して手術を受けました。これは将来的な発作を予防するためのもので、特に緊急を要する内容ではありませんでしたが、数日前に検査を受けてすぐに決まりました。早朝からの手術には、私は付き添いませんでした。余計な者が居ても、かえって邪魔になるのではないかと思ったのです。
 夜はサラ夫妻と予定通り食事に出かけました。義母は「誕生日なんだから、心配しないで出かけてらっしゃい」と言ってくれました。なかなかはずむ気持ちにはなれませんでしたが、それでも友だちと一緒に過ごせることは嬉しくて、ありがたく行かせてもらいました。不謹慎ながら、食事はとても美味しかったです。チーズフォンデュとサラダの後に、肉・海老・野菜のフォンデュ。仕上げはチョコレートフォンデュでした。(フォンデュ=洋風鍋料理)
 術後の経過は良好で、義父は明日にでも退院できるそうです。一日も早く回復できるよう、義母は早速に料理の計画を立てています。

2009年11月3日火曜日

迷う


 iPod nano を買おうかどうか迷っています。エリックを始め、すでに iPod を持っている人たちに意見を聞きながら、一人でディベート(賛否討論)してみました。

<実態調査>
1)セール日を狙えば、135ドル程度(GB)で手に入る。
2)現在購入可能な色は7色。(写真の赤と黄色は今は無いようです。)
3)インターネットで好きな音楽をダウンロードできる。1曲1ドル程度。
4)最近の車なら、カーオーディオに接続することができる。

<賛成意見>
1)CDを持ち運ばなくてよい。家から車、引越し時など。
2)1曲ずつ購入することができるため、1枚のCDに数曲しか気に入る曲がない時の損した気分を味わずに済む。
3)義父母の車には接続可能。次回自分が買う車にも接続できるはず。

<反対意見>
1)イヤホンが嫌い。
2)ダウンロードしたり編集したり、そんな根気が自分にあるのか疑問。
3)ウォークマンのように、すぐに飽きてしまうのではないか心配。

 結局、まだ迷っています。誕生日プレゼントとして、エリックにねだってみようかな…。もし買うとなったら、今度はどの色にするのか、また迷うにきまっています。でも、私はこういう買い物の過程を楽しんでいます。

2009年10月28日水曜日

懐かしい顔


 週末に、以前住んでいたアパートの隣にあるバッファロー精神病院を訪れました。病院に用があったわけではなく、旧事務棟・病棟の建物について学ぶツアーに参加したのです。Richardson Towers(リチャードソン・タワーズ=俗称)は、変わらぬ姿でそこに立っていました。
 高校時代の友だちから、久しぶりにメールが入りました。同窓会や部活のOB会があり、出席できなかった私のことを思い出してくれたそうです。そして、同級生の一人が国会議員になったことを知らせてくれました。
 10代や20代の頃は、自分でも何を考えていたのかよく分かりません。その時の感情で駄目にしてしまった友情がいくつか思い当たります。せっかく縁があって時間を共有し、お互いの心に温かいものを感じられた相手を、なぜもっと大切にできなかったのでしょうか。本当に悔やまれてなりません。
 建物も友情も、夢と希望の勢いをもって築くことができます。でも、肝心なのは、どう維持し発展させていくかではないかと思いました。どちらもかけがえのない、自分の財産なのだから。

2009年10月23日金曜日

予防


 この間、季節型インフルエンザの予防接種を受けました。私の加入している健康保険では対象外ということで、実費で30ドル。熱が出て仕事を休んで医者に診てもらって…ということを考えれば、このほうが安いのだと思うことにしました。
 子どもの頃から扁桃腺の弱い私は、ここから風邪をひかないように工夫しています。昼間はタートルネックやスカーフで襟元を冷やさないこと、まめにお茶を飲んで身体を内側から温めること。そして、夜は首にタオルを掛けて寝ます。これは肩こりの予防にもなっているようです。

写真:もうすぐハロウィンということで、サラがこんなカップケーキを持ってきてくれました。小さなかぼちゃは、彼女がフェルトで作ったものです。(食べられません。)

2009年10月18日日曜日

心あり


心ここにあらざれば
見れども見えず
聞けども聞こえず
作者不明

 これは日本で働いていた頃、メーカーさんから頂いた手帳に印刷してあった一節です。自分のことに精一杯で余裕がないと、黙って見守ってくれている人の存在に気付けなかったり、ありがたい助言を聞き入れられなかったりするもの――今の私にはそんな風に聞こえます。
 皆さんも毎日いろんなことがあるかと思いますが、心を亡くしてしまわないように…。

2009年10月12日月曜日

憩い


 バッファロー市民の憩いの場オルムステッドパークは、Frederick Law Olmsted(フレデリック・ロー・オルムステッド)により設計されました。彼はニューヨークのセントラルパークを設計した造園家です。市内に点在する一連の公園システムの中で、実家から一番近いのがデラウェアパーク。人口湖・バラ園・ジョギングコースなどがあります。
 庭や公園について考えると、日本とアメリカではずい分違うことに気付きます。それは敷地の大きさや気候といった物理的な違いと、人々が何をして心癒されるかといった精神面の違いではないかと思います。石庭で落ち着くもよし、緑の芝を駆けるもよし。どちらにしても、人間は自分も自然の一部であることを肌で感じていたいのでしょう。
 この間までは夕食後の散歩が日課でしたが、日が短くなってきたので、昼間に時間のあるときに出かけるようにしています。昨日もブランチの後、公園に行きました。夏と比べるとずっと人出は少なかったものの、澄んだ空と木々の紅葉が美しく、さみしい印象はありませんでした。

2009年10月7日水曜日

湯気立ちぬ


 冬に備えセントラルヒーターの点検に来てもらったら、温水を貯めるタンクに穴の空いていることが分かりました。修理には2~3日かかると言われ、その間は寒くても暖房を使うことができません。スープやオーブン料理を作って、部屋を温めています。

レシピ:マッシュルーム・スープ
材料(4人分):バター大さじ3、たまねぎ1/2個、マッシュルーム225g、小麦粉大さじ1、コンソメスープ480ml、生クリーム240ml、塩・こしょう適宜
作り方:たまねぎはみじん切りに、マッシュルームは適当な大きさにスライスします。鍋を中火にかけてバターを溶かし、たまねぎ・マッシュルームを炒めます。たまねぎがきつね色になったら小麦粉を加え、弱火で更に数分炒めます。ここにコンソメスープを注ぎ、一旦煮立ててから15分ほど煮込みます。生クリームを加え、塩・こしょうで味を整えたら出来上がり。もとのレシピではバター大さじ4となっていましたが、少し重かったので、ここでは大さじ3としました。生クリームも半分までは牛乳で代用してもいいかなと思います。

 今月末に義父母が別荘から引き揚げてくるまでは、一人の食事が多くてさみしいので、時どき友達で同僚のサラを呼んでプチディナーを振る舞っています。このスープは彼女も気に入ってくれました。

2009年10月2日金曜日

素敵な人


 9月下旬から、涼しさを通り越して、急に寒くなってきました。今月中にも初雪が降りそうな予感です。慌ててスカーフやブーツを出しましたが、セーターはほとんど日本に発送してしまったので、新たに購入しなくてはなりません。(買い物をするよい口実ができました。)
 昨夜は博物館で講演会があり、受付を勤めました。50人ほどの聴衆の中に、一人見覚えのある顔。金髪にスーツ姿のその女性は、毎晩テレビで見ている気象予報士のメアリー・ベスさんでした。待ち時間にギフトショップで本を一冊お買い上げ。「いつも拝見していますよ」と声をかけたら、笑顔を返してくれました。テレビで見るプロの顔とは別の一面に触れられた気がして、嬉しくなりました。彼女のように、キャリアがあっても外で気取らない人は素敵だと思います。

<今日の天気>
曇りのち雨
最低気温41F(5℃)  最高気温54F(12℃)

2009年9月28日月曜日

想像力


 図書館でのボランティアを始めて3週間が過ぎました。私の仕事は資料をデジタル化すること。そう言うと難しく聞こえるかもしれませんが、要はパソコン入力です。まずは、資料の内容そのものではなくインデックス(目録)のデジタル化。これにより、探している資料があるかどうかを、利用者が事前にインターネットで確認できるようになるのです。
 ここは本の貸し出しをする一般の図書館ではなく、地域の歴史を調べるための資料図書館です。本を書く人が時代考証の資料を集めたり、古い家を購入した人が昔の写真を探したり…。多いのは、家系図を作るために先祖のことを調べに来る人たちです。私が取り組んでいるのも市民の死亡記録で、200年分の歴史に触れています。
 莫大な量の資料を整理するには、かなりの時間がかかりそうですが、例えば、こんなインデックスがあると想像力が動き出し、なかなか進まないのも事実です。『ピーター・スミス。1882年7月23日没。19歳。溺死。』―バッファロー河だろうか、ナイアガラの滝だろうか。友だちと一緒だったんだろうか…等々。働きすぎる想像力も、時には困りものです。
 
写真:近所の風景。この建物はNY州立バッファロー大学(Buffalo State College)の一部です。

2009年9月23日水曜日

ピクルス


 義父母が別荘で育てた野菜を時どき分けてくれます。この間は土がついたままの人参を10本ほど。野菜炒めやスープの具に使ってもなかなか減らないので、義母に教わったピクルスを作ることにしました。

レシピ:人参のピクルス
材料:人参450g、水300ml、りんご酢240ml、砂糖80ml、あら塩小さじ1.5、ピクルス用スパイス小さじ2(ピクルス用スパイスは、コリアンダーシード・マスタードシード・黒胡椒粒・赤とうがらし・乾燥しょうが・シナモンスティック・ベイリーフのミックスです。1回分は各小さじ1/3弱。日本でも手に入るのかな…?)
作り方:人参はスティック状に切って1分間ゆで、冷水にさらし、水気を切ります。鍋で他の材料を全て混ぜ、火にかけて沸騰した後2分間煮ます。これが室温まで冷めたら、ガラス容器で人参と合わせます。冷蔵庫で1日置き、できあがり。4週間ほど保存できます。

 これは、酢の効いたピリリ+さっぱりのピクルスです。日本の母も、しょうゆ漬け・かす漬け・キムチ漬けなど色んな漬物を作りますが、濃い塩味が苦手の私は敬遠していました。全部は無理かもしれないけれど、両方の母の味を受け継いでいきたいと思います。

2009年9月18日金曜日

やる気


 夏の間、日本語教室の授業が進んでいませんでした。この季節は何かと予定が入るもので、それは私自身も同じだし、仕方ないことなのでしょう。毎週のように誰かが休むので、一緒に取り組んでいたロールプレイも、結局全員で発表するまでには至りませんでした。せっかくここまでやってきた教室を、半ば惰性で続けるのは誰のためにもならないと思い、自分のやり方を少し変えてみることにしました。
 まず、ふたつのクラスを合併すること。レベルの異なる生徒同士が、お互いの刺激になればと期待しています。それから、ジェスチャーなど身体に動きのあるゲーム(もちろん日本語)を取り入れ、楽しみながら言葉やフレーズを覚えていってもうらうこと。そして、私がここに居る間という限られた期間では、新しいことを次々に教えるよりも、今までやってきたことを確実に身につけてもらうような授業をすること。この方針を皆にメールしたら、今週は全員が揃いました。
 人にやる気を持ってもらうには、まず自分が奮起しなくては伝わらないのだということがよく分かりました。日本語教室で一番勉強させてもらっているのは、実は私自身なのかもしれません。

写真:6月のフィールドトリップより。

2009年9月14日月曜日

朝市


 週末に、今シーズン初めて朝市に出かけました。野菜・果物・生花・ベーカリーなどのスタンドがある小規模な朝市で、この家からは徒歩で10分ほど。先月まで、土曜日は午前中が事務所の掃除、午後が博物館の仕事で一番忙しい日だったため、出かけられずにいたのです。
 色とりどりの野菜や果物は、見ているだけでも楽しくなります。一人の生活ではそれほど沢山必要ないので、赤玉ねぎを1つときゅうりを1本だけ買いました。もちろん、こういう場合は自分の買い物袋と小銭を持って行くのが基本です。
 朝市といえば、去年行ったカリフォルニアの朝市が印象的でした。規模はここの4、5倍ほどあり、オーガニックの食材を買い求める人々で賑わっていました。季節の変わり目で少しアレルギーが出てきているので、即効性はないかもしれませんが、私もオーガニック素材に切り替えてみようかなと思います。

2009年9月9日水曜日

Go Bills!


 NFL(National Football League/ナショナル・フットボール・リーグ)の開幕に合わせ、博物館で地元フットボールチームの展示が始まりました。Buffalo Bills(バッファロー・ビルズ)は、かつてO.J.シンプソンも在籍していた名チーム。家族連れで展示を見に来ると、大体お父さんが一番喜んで帰っていきます。もう少し涼しくなれば、アイスホッケーのシーズンも始まります。義姉一家はSabres(セイバーズ)ファンで、毎年試合を見に行くようです。
 私たちの結婚当初のアパートは隣に黒人一家が住んでいて、週末になると友だちを呼んではスポーツ観戦していました。「ワーッ!!」と大きな声を張り上げ、床をドンドン鳴らし、こちらはテレビを見ていなくても、いつ得失点するのか分かるほどでした。エリックも私もスポーツにはほとんど関心がなく、ひいきのチームを応援して声をからしたという経験がありません。でも、「こんな風に熱くなれたら面白いだろうなぁ」と、ちょっと羨ましく思うのでした。

2009年9月3日木曜日

在外選挙


 引越しでバタバタしている内に、総選挙が終わってしまいました。今回は日本の歴史に残る選挙。自民党から民主党政権へ。移行がどれだけ大変なことか想像もつきませんが、新しい動きのあることを期待しています。私もまめにニュースを読み、どんなことがマニュフェストに盛り込まれているのか確認していました。
 恥ずかしいことに、選挙直前まで在外選挙の制度を知りませんでした。何かの記事で知り、外務省のホームページで確認してみたところ、海外に在住していても日本の選挙に参加できるそうです。ただ、事前登録が必要ということで、今回は間に合いませんでした。残念。もしまた機会があれば、そのときはこの制度を利用してみたいと思います。
 私自身の引越しは、ようやく実家に運び入れた荷物も片付き、落ち着きました。管理人の仕事がなくなった上、勤務先の博物館は近くなったので、少し時間に余裕ができそうです。来週から週1回、博物館併設の図書館でボランティアをすることにしました。

2009年8月28日金曜日

馴染み


 昼過ぎに引越業者の人たちが荷物の搬出に来てくれました。大きな荷物は日本の実家宛てに発送し、私自身はもうしばらくバッファローに残るという段取りです。結局、ここで暮らしたのは1年半。その前のアパートでも2年余り。日本では引越しの経験がなく、いわゆる転勤族の人たちの話を聞いても「大変そうだな」と他人事にしか思っていませんでしたが、そんな私も今ではこの作業に慣れつつあります。
 引越しはどうしても大変な面が強調されてしまいますが、悪いことばかりではありません。捨てられずにいた書類や衣類は、増えていくばかりのところを、こういう機会に思い切って処分できるのは良いことのように思います。また、異なる間取りや家具の配置を経験してみると、どんな空間が自分に合うのか分かるようになってきます。そして、何よりの収穫は、地域の人と出会い馴染みの場所が増えること。
 教会事務所の人たちが、エリックの滞在中にお別れ会を開いてくれました。名残り惜しい気持ちはあるけれど、いつ遊びに来ても温かく迎えてもらえることを知っているので、そんなに寂しくはありません。今晩からはエリックの実家で生活します。

写真:教会事務所の一階にあるチャペル。4年前の5月、ここで法的婚姻のための式を挙げました。

2009年8月24日月曜日


 今朝、エリックがバッファローを発ちました。寂しいものです。この3週間は家族や友だちも一緒に食事をする機会が多かったのですが、今日は昼食も夕食も一人で黙々と食べました。
 エリックの滞在中に4回目の結婚記念日を迎え、NY州内でささやかな日帰り旅行をしました。Corning(コーニング)という街のガラス博物館は、歴史・美術・科学的な面を兼ね備え、とても興味深いものでした。また、同じ週には義父母の40回目の結婚記念日があり、4人でバッファロー河クルーズに参加しました。楽しい思い出ができ、まだしばらく続きそうな遠距離結婚生活の励みになりそうです。
 お互いに仕事をしながら毎日一緒にいると、ついワガママを言ったりイライラを当たったりしてしまうものです。離れて暮らすことにより、思いやりを持って接することの大切さを改めて知りました。今回は限られた時間の中で、夫婦の絆(きずな)をしっかり確認することができました。

写真:ガラス博物館にあるティファニーのステンドグラス。

2009年8月19日水曜日

夏の香り


 太陽のまぶしい夏を待ち焦がれていたはずなのに、暑い日が続けば「早く涼しくなってほしい」と思ってしまいます。日差しを浴びて喜んでいるのは花壇のバジル。5月に植えたか細い苗は、いつ枯れてしまうのかと心配でしたが、元気に育ってくれました。

レシピ:バジルのペスト
材料:バジル480ml(圧縮状態)、粉パルメザンチーズ180ml、炒った松の実60ml、オリーブオイル120ml、にんにく3片
作り方:全ての材料をフードプロセッサーで混ぜます。
使い方:ショートパスタやゆで野菜にからめたり、蒸した魚の切り身にソースとして添えたり。きれいなグリーンと独特の香りが夏の食卓を彩ります。すぐに変色してしまうので、残った場合は冷凍します。

<今日の天気>
曇りのち晴れ
最低気温67F(20℃)、最高気温79F(26℃)
何日か暑い日が続いていましたが、今日は過ごしやすい一日でした。

2009年8月13日木曜日

荷造り


 管理人を務める教会事務所で後任の人が決まりました。予定よりも任期を延長してもらっていたのですが、それでも今月末には出ていかなくてはなりません。私自身は必要最小限のものだけ持ってエリックの実家に移り、家具を含む引越荷物は業者に依頼して、日本の実家に発送します。
 ここに住んで良かったことは沢山ありました。まず、小さいながらに一軒家であること。立地も良く、生協スーパー・銀行など普段の用足しは徒歩圏内で済ますことができました。そして、事務所の人たちの温かさ。特に私一人になってからは、ランチに誘ってもらったり日々の細かなことを相談に乗ってもらったり、本当に良くしてもらいました。  
 色んな住処で暮らせば思い出も増えて楽しいことのように思われる反面、毎回の荷造りはやっぱり大変です。特に今回は税関手続き等があり、自分ひとりではとても手に負えません。エリックと協力しプロの手を借りて、少しずつ準備を進めています。

写真:ご近所さん

2009年8月6日木曜日

戦争


 戦争を経験していない私にとって、空襲や捕虜や原爆という言葉は恐ろしく響いても、なかなか実感として分からないところがありました。衝撃を受けたのは、広島の平和記念資料館と沖縄のひめゆりの塔。真っ黒に焦げた弁当箱や壊れたメガネなどの展示物は、被爆者たちがその日までそれぞれに生きていた証です。資料を見ているうちに涙がこみ上げ、人前にも関わらず号泣してしまった記憶があります。
 バッファロー郊外の老人ホームで働いていた頃、私を可愛がってくれる老紳士がいました。ある日、勤務を終えてから部屋を訪ねると、若い頃の写真を見せてくれました。その中に軍服姿の一枚がありました。「何十年か前には、あんたの国と戦っていたんだよ。」老紳士は穏やかな口調でそう言いました。
 今、私はアメリカ人と結婚しているし、知っている限りでは日米関係も良好で、普段は戦争があったことなど忘れてしまいます。でも、時折―特にこの時期に―過去を振り返るのは大切なことだと思います。歴史から学び、同じ過ちを繰り返さないことが両国戦没者への一番の供養になると思うから。

2009年8月2日日曜日

10歳


 甥のアレックスが10歳になりました。私も誕生日会に招かれたので、プレゼントを持って出かけました。みるみる成長する甥は、大人の中で一番小柄な私をつかまえて言いました。「もうすぐ追いつくぞ。」
 義父母のところで、姪のマディと過ごしたときのこと。小石にシールを貼る手伝いをしていたのですが、私がその一片を落としてしまいました。床に這いつくばって探す私に、マディが言いました。「大丈夫だよ。見つからなくたって、世界が終わるわけじゃないし。」
 はい、楽しませてもらっています。こんな風に家族や親戚と過ごせる時間は、とても貴重。明日にはエリックもバッファローに来ます。この夏も、たくさんの良い思い出を作っていきたいと思います。

2009年7月27日月曜日

ようこそ


 7月ももう終わりだというのに、なんだか真夏らしさがありません。エアコンは使っていないし、芝生の水は一度もやっていないし、ノースリーブの服もまだ着ていません。晴れ間と雷雨が激しく入れ替わるような天気が続いているため、毎日傘を持って出かけています。
 さて、この週末は地元で人気のイベント、Garden Walk(08年7月参照)が催されました。普段は素敵な住まいを見かけても写真を撮ったりすることは気後れしてしまうものですが、この2日間は大丈夫。住人たちも、自慢の家と庭を皆に見てもらうことは嬉しそうです。
 豪華な邸宅だけでなく、小さいながらに工夫をこらしセンスを光らせている家の数々が目を楽しませてくれます。そして、家も人も大切なのは、「ようこそ」と招き入れてくれる雰囲気ではないかと思いました。

2009年7月23日木曜日

Jazz


 日曜の午後、美術館の外で無料のジャズコンサートがありました。地元新聞社の主催で、毎年数週間にわたって開かれるのです。7月にしては気温が低く、はっきりしない天気の一日でしたが、それでもかなりの人出。雨傘と敷物を持って出かけたら、同じく一人で来ていた博物館の同僚にばったり会い、バンドのよく見える場所に並んで座りました。
 ジャズを好きになったのは、20代の頃。時どき訪れていた名古屋のバーで、いつもジャズがかかっていました。居酒屋とは一線を画す落ち着きがあり、世間知らずの若者が客として認めてもらうまでには少し時間のかかるような店でした。でも、一旦受け入れてもらったら、我が家のよう。低く流れる音楽が耳に心地よく、つい長居してしまうのでした。
 昼と夜、広場とバーでは、同じ曲も違って聴こえます。でも、音楽には、それを聴いていた頃の記憶を呼び覚ます力があります。こんなバッファローでの一コマも、いつかジャズを聴いて思い出す日がくるのでしょう。

2009年7月18日土曜日

一緒にピザ


 日本語教室のスコットがピザの作り方を教えてくれました。おしゃべりしながら一緒にピザを作るのは、とても楽しいですよ。

レシピ:スコットのピザ
材料(8~10人前、30cm角3枚分):冷水530ml、小麦粉710g、塩小さじ2.25杯、ドライイースト小さじ1.75杯、刻みモッツァレラチーズ200g、ピザソース適宜、好みの具適宜、塩・こしょう適宜
作り方:(1)まず、ボールで小麦粉・塩・イーストを混ぜ、ここに冷水を注ぎます。湿らせた手で全体をこねながらまとめ、ボールの底にくっつくくらいの粘度にします。三等分にしてラップで包み、冷蔵庫で6~24時間ねかせます。※生地が膨らむので、ラップは少しゆるくして、これをビニール袋に入れます。この状態で冷凍も可能。(2)生地は使う1時間ほど前に冷蔵庫から出しておきます。ゆるめのラップがはちきれそうに膨らんでくるはず。オーブンを240℃に余熱。手と作業面に小麦粉をまぶし、生地を7mm程度の厚さに伸ばします。うすく油をした鉄板に生地を移し、ピザソース・チーズ・具を載せ、塩・こしょうで軽く味付けします。オーブンで15~20分焼いて、出来上がり。

 生地は薄いところと厚いところができてしまっても、焼いてしまえば気になりません。具の組み合わせは、トマトとバジル、赤たまねぎとマッシュルーム、ピーマンとベーコン…などなど。具は焼くと縮むので、たっぷり載せた方が良いでしょう。

2009年7月13日月曜日

癒し


 博物館で気難しい来館者が続き、疲れてしまいました。景気が悪いからでしょうか。なんだかんだと言って入館料を払いたがらない人が増えています。家に帰ってから、玄関先の雑草をむしりました。目立つものだけ除くつもりが、土と緑のにおいに思いがけず癒されて、そのまま30分ほど外で過ごしました。
 別の日も、なんだか色んなことが上手くいかなくて、散歩中もしかめ面で歩いていたと思います。途中、知らない人に連れられたテリア犬が駆け寄ってきて、差し出した手をペロペロとなめてくれました。顔の筋肉がほころんでいくのが分かりました。そして、なぜか涙が出そうになりました。
 私のささくれた心に気付きもせずに、一瞬にして癒してくれたものたち。人と話したり甘いものを食べたり、心を和ませる方法は色々あるけれど、自然や動物とのふれあいも良いものだなと、改めて思いました。

2009年7月8日水曜日

いろいろ


We could learn a lot from a box of crayons:
some are sharp, some are pretty,
some are dull, some have weird names,
and all are different colors…
but they have all learned to live in the same box.
Anonymous

私たちは1箱のクレヨンからたくさん学ぶことができる
とがっているものもあれば、きれいなものもあり
パッとしないものもあれば、へんな名前のものもある
そして、みんな違う色をしている・・・
だけど、みんなひとつの箱におさまることをちゃんと知っている
作者不明
訳:
Mari


写真:義父母の別荘内装。このキルトはエリックの祖母が子どもの頃、家族と一緒に仕上げたものだそうです。

2009年7月2日木曜日

つくづく


 ひとり暮らしの大変さを今更ながらに実感しています。普段の仕事と家事の両立だけなら自分のペースでやればいいのでラクですが、順調な日ばかりではありません。長距離を運転する必要があるとき、車の調子が悪くて整備に出さなければならないとき、電話で医療保険の問合せをするとき…等。そういうときには、つくづく「エリックが居てくれたらいいのに」と思います。(もちろん、普通にさみしくて恋しくなることもありますよ。)
 私のバッファロー滞在が延長することになりました。今の時点では、いつ帰国できるのかはっきり分かりません。そこで、エリックが夏休みを利用してバッファローまで来てくれることになりました。8月一杯ある休みの内、3週間ほど。4度目の結婚記念日を一緒に過ごせることになり、とても嬉しいです。

写真:ご近所さん

2009年6月27日土曜日

夏時間


 少しタイミングが遅れてしまいましたが…。日本でいう「夏至」をアメリカでは First Day of Summer(夏の初日)と呼びます。どちらも「いよいよ夏が来た!」という感じ。
 冬が長かった分、バッファローの人々はこの季節に太陽を思い切り楽しみます。天気の良い日は通りが賑やかなこと。週末には朝市が開かれるし、野外での芝居やコンサートも、これから盛んになってきます。
 夏時間は良いもので、夕食後も外は明るく、一人でも安心して散歩することができます。ここのところ仕事が忙しくて公園に行けずにいたので、この間まで満開だったバラはもう散ってしまったかな。

<今日の天気>
快晴…今日は湿度が低く、爽やかな風が吹いています。
最低気温57F(14℃) 最高気温77F(25℃)

2009年6月22日月曜日

段取り


 この2週間ほど、教会事務所で食事を伴う行事が続き、忙しくしていました。一つ目は遠方からの来客のため、20人ほどを招待しての夕食会。二つ目は月例ミーティングの昼食。三つ目は職場を替わる聖職者のための送別会。この送別会には、なんと100人近くが集まりました。
 いつの間にか訓練されていたのか、10人程度の食事は落ち着いて支度できるようになりました。早めにメニューを決めて材料を買い、2・3日に分けて作業します。20人分の夕食になると、ちょっと大変なので助っ人をお願いします。100人の送別会は着席の食事ではなく、飲み物とオードブルのカクテル・パーティ形式だったので、ほとんど一人で用意することができました。ポイントは自分が作りやすいメニューにすること。難しいのは買い物の量。疲れるのは準備よりも片付けです。
 なんと言っても、お手本は義母。詳細にプランを書き出し、作業を始める前には当日の「図」がはっきり見えています。手伝ったり手伝ってもらったりを繰り返すうちに、段取りの方法が身に付きました。これは私の財産として、大切にしていきたいものです。

写真:オードブルの他には、野菜・果物・チーズの盛り合わせも用意しました。

2009年6月18日木曜日

カサブランカ


 アメリカに来て間もない頃、人の輪の中で話をするときに、言葉は分かるのに、なぜ皆が笑っているのか分からないということが何度もありました。多くの場合、本や映画・テレビ番組からの台詞や場面の引用が含まれており、同じ知識のない私には理解できなかったのです。しかも、それが止まるところのない流れの中で次々登場します。いつの間にか取り残されて、無口になってしまうことがありました。
 これに気付いてからは、テレビも時々見るようにしています。会話で取り残されないためというよりは、もう少し広い意味でアメリカ文化を理解するために。例えば、日本で暮らす外国人が「桜吹雪」と聞いて「遠山の金さん」と答えられれば、言葉以外でも日本文化を理解してくれていることが分かるのではないでしょうか。
 アメリカ人の引用によく使われる映画として、知人が『カサブランカ』を紹介してくれました。タイトルは聞いたことがあっても観たことはなかったので、早速DVDを借りました。白黒画面で交わされる男と女の会話の巧み。「君の瞳に乾杯」等、日本語にも翻訳された数々の名台詞は、原語との比較もとても興味深く、何度も繰り返して観てしまいました。

2009年6月13日土曜日

今のうち


 スーパーで大きなキノコがずらりと並べられていました。これは Portobello mushroom(ポートベロー・マッシュルーム)という種類。直径12~13cmほどあり、食べ応えは十分です。エリックはキノコ全般が嫌いなので、離れて暮らす今のうちに沢山食べておくことにしました。

レシピ:ポートベロー・バーガー
材料(2人分):ポートベロー・マッシュルーム2個、赤ピーマン1/2個、オリーブオイル1/2カップ、バルサミコ酢1/2カップ、にんにく2片、塩・こしょう少々、カイザーロール2個、レタス2枚、ゴートチーズ(山羊乳のチーズ)適宜
作り方:オイル・酢とみじん切りにしたにんにく・塩・こしょうを混ぜます(A)。マッシュルームは丸ごと、赤ピーマンは4片に切り分け、ファスナー付ビニール袋で(A)と合わせ、半日から1日漬けておきます。汁ごと耐熱容器に移してアルミ箔で覆い、180℃のオーブンで25分。アルミ箔を外して、さらに25分焼きます。半分に切ったカイザーロールにレタス・ゴートチーズと一緒にはさめば出来上がり。

 このバーガーはベジタリアン(菜食主義者)向けのメニューとして雑誌で紹介されていました。バルサミコ酢の香り、マッシュルームの歯ごたえと、少しクセのあるゴートチーズの味わいが、絶妙なバランスです。

2009年6月7日日曜日

女三人


 この間の日本語教室は、モーリーンの息子アジュール君が欠席だったため、サラと私とで三人だけでした。教科書を開きながらも、あれこれ話題が持ち上がり、ほとんど授業になりませんでした。女性が三人集まったら、こんなものでしょう。
 知り合った頃は、いくつか単語を知っているだけだった生徒たちも、今では日本語で挨拶を交わします。自分の名前も書けるし、日付や時刻も言えるようになりました。日本に来たら買い物や食事を楽しめるよう、オーダーやお金のやり取りも練習してきました。
 今月中には、こちらで知り合った日本人女性にお願いして、お茶会のフィールドトリップ(野外授業)を計画しています。普段も机の上の勉強だけでなく、ビデオを観たり歌を紹介したり、日本文化の色んな面を紹介するように心がけています。単語を沢山覚えてもらうことよりも、日本に興味を持ち続けてもらうことが目標。私の帰国まで時間が限られているからこそ、一緒に過ごせる内に精一杯を伝えたいと思います。

2009年6月2日火曜日

ノスタルジー


 日本では衣替えの季節。バッファローでは先週の暖かさが嘘のように、数日前から肌寒さが戻りました。もう必要ないだろうと思い仕舞ってあったセーターを、慌てて引っ張り出して着ています。
 だいたいこの時期から、普段は公開していない歴史的建築物の市民向けツアーが始まります。私も日曜日には、ダウンタウンの外れにある Central Terminal(セントラル・ターミナル)まで足を伸ばしました。この駅の古い写真は、地元の雑誌やポストカードでよく見かけます。そのためか、初めて訪れるはずなのに、どこか懐かしさを覚えました。
 1929年竣工。アール・デコ様式。ニューヨークとシカゴの経由地として、日々大勢の乗車客がバッファローを訪れました。ここでいくつもの出会いと別れがあったことでしょう。自動車の普及により79年に閉鎖されてからは、昔の栄華は忘れられ、廃墟と化していました。市民グループの地道な活動により、今再び人々の意識に戻り、少しずつ修復が進められています。

2009年5月28日木曜日

それぞれ


 先週末は Memorial Day(メモリアル・デー:戦没者を悼む日)と合わせて3連休でした。日曜日には義父母の別荘に家族で集まり、バーベキューをしました。朝から抜けるような青空。約1時間のドライブは、一人でも寂しくないように、大きめの音量でCDをかけて行きました。
 もうすぐ10歳になる甥のアレックスは、どちらかというと家でゲームをしていたい方。食事が済むとすぐに、早く帰ろうと言い始めました。一方、先月8歳になった姪のマディは、目に映るもの全てに興味を示し、どこに居ても退屈とは縁がありません。兄妹で一緒に育っても、それぞれ個性があるものです。

写真:きれいなグリーンの蛾を見つけて興奮気味のマディ。

2009年5月23日土曜日

裁判員


 いよいよ日本でも裁判員制度が始まるという記事を読みました。アメリカでほぼ同様のJury system(陪審制)は歴史が長く、普段の生活でも時々話題に上ります。職場で「○○さんが陪審員に選ばれたから、来週からしばらく出勤できないそうです」…等。
 私も一度呼出状を受け取りましたが、アメリカ市民権がないために実現することはありませんでした。おそらく、運転免許か納税の記録をもとに選ばれるのだろうということです。Jury duty(陪審義務)は市民の義務であるため、正当な理由がなくては断ることはできず、職場もこれを認めなければなりません。そして、実際に陪審員として務めを果たせば、小額の日当と交通費が支給されるそうです。
 人を裁く-過ちを犯した人の罪の重さを決める-とは、一体どんな体験なのでしょうか。感情に流されず、様々な視点から正しい判断を下す必要があります。日ごろから新聞や本を読み、できるだけ多くの人と意見を交わし、視野を広めておくことが大切です。

2009年5月18日月曜日

アーティチョーク


 アメリカに来てから使うようになった食材のひとつがアーティチョーク。味と食感を強いて表現するなら、ホワイトアスパラガスをもっと筋っぽくした感じでしょうか。地中海沿岸原産のこの食材は、キク科の花のつぼみだそうです。今年も大きくなってきた花壇のパセリと一緒に、料理を作ってみました。

レシピ:アーティチョーク・スパゲティ
材料(4人分):スパゲティ4人分、バター大さじ2、粉パルメザンチーズ120CC、水煮アーティチョーク1缶(水とともに400CC)、ミニトマト480CC、パセリ240CC、塩・こしょう適宜
作り方:アーティチョークは水を切り、4等分に切ります。ミニトマトは半分に、パセリは粗く切ります。スパゲティをゆで、ゆで汁を120CC取っておきます。水を切ったら鍋に戻してバターをからめ、ゆで汁の半量とチーズを加えて混ぜます。ここにアーティチョーク・トマト・パセリを合わせますが、水分が足りない場合は、残りのゆで汁を少しずつ加えるように。最後に塩・こしょうで味付けして出来上り。

アイデア:少人数のスパゲティ
スパゲティは大鍋にたっぶりのお湯でゆでるのが理想ですが、少人数の料理ではもったいない感じがします。そこで、私は麺を半分に折り、中鍋でゆでるようにしています。扱いやすく、食べやすいですよ。

2009年5月13日水曜日

幸せ顔


 エリックには何も話さず、パソコン用のカメラを買いました。いつも通り Skype で話し始めたときに、彼の喜んだこと。これで毎日、お互いの顔を見て話すことができます。$17は安い投資でした。
 投資といえば、私が日本に帰ったら自動車を買おうかと話し合っています。日本は公共交通機関が発達しているし、神戸も車がなくても暮らせそうな街ですが、現実的なことを考えたら、やっぱり欲しい。普段の買い物や天気の悪い日の移動、それから、実家への帰省にも便利なはずです。
 さて、来週には私たちの法的婚姻(入籍)から4回目の記念日を迎えます。今回は国をまたいで離ればなれ。一緒に過ごすことができないのは残念です。でも、これも過ぎてみればひとつの思い出になるのでしょう。これからも、相手の喜ぶ顔を見て自分も嬉しくなる、そんなささやかな幸せを積み重ねていきたいものです。

写真:バレンタインの頃に買ってもらったバラです。

2009年5月9日土曜日

新習慣


 ここのところ世間を騒がせている豚インフルエンザ。こちらでは Swine flu と呼ばれています。(意味は同じ。)米国内では騒ぎは落ち着いてきたように見えますが、人の命や健康に関わることは、十分に気をつけたいものです。
 私にとっては、この季節は花粉症が悩みです。実家では使い慣れた薬を当たり前に服用していました。でも、年々ひどくなっていく症状を、なるべく薬に頼らない方法で改善したいと思い、去年から甜茶を飲み始めました。くしゃみの数は、いつもよりずっと少ない気がします。

買ってみました:インド式鼻うがいポット
何年も前に、女優の森光子さんが健康の秘訣として「鼻うがい」を紹介されていました。むずむずの鼻を中から洗えばスッキリするだろうなと思い、手でぬるま湯をすくって試していました。先日、生協でこのポットを見つけたので早速購入。塩水を入れて使い、さらっと流すように洗うことができます。朝晩の新しい習慣になりました。

2009年5月4日月曜日

5月の花


“April showers bring May flowers”
(「4月の雨が5月の花を咲かせる」)

 4月は雨の日が多くてぼやいていたら、誰かがこう言いました。偉人の言葉なのか、有名な詩の一節なのかは分かりません。花の色も芝の緑も、天の恵みを受けてこそ--。
 「一見不要に見えることも、それなりに存在する(または、起こる)意味がある」という教えにもつながるのではないでしょうか。

写真:私が管理人を勤める教会事務所の看板です。

2009年4月29日水曜日

 イギリスでボランティア活動をしていたときに、休みを利用してヨーロッパの数カ国を一人で旅行しました。EC内でフェリーと鉄道に乗り放題の周遊チケットが、25歳未満対象で当時5万円くらいだったと記憶しています。ドーバー海峡からフェリーでフランスに渡り、その後は鉄道でオーストリア・ドイツ・オランダへ。若くて怖いもの知らずだったからできたことです。

 旅行の2日目に、パリの駅でかばんを置き引きされてしまいました。訪ねるあての友人の住所を書いたアドレス帳もカメラも着替えも、全てこのかばんに入っていました。駅構内の警察に行ってもフランス語が分からず、何か証明書みたいなものを発行してもらっても、これは何の役にも立ちません。パスポートと財布とチケットはウエストポーチに入れていたため、手元に残りました。これでパニック状態から平常心を取り戻すことができたのは幸いです。盗られた荷物はあきらめて、ロンドンの寮に着替えを取りに戻り、出直すことにしました。

 イギリス行きのフェリーの窓口で並んでいると、落ち着いた雰囲気の女性が声をかけてくれました。言葉は聞き慣れたイギリス英語でした。
「ドーバー行きのフェリーは、この窓口で並べばいいのよね?」
久しぶりの英語に安心して、自分の身に起きたことを話しました。
「実は昨日パリに着いたばかりなのに、先ほど荷物を盗まれてしまって…。幸いパスポートとチケットはあるので、ロンドンの寮に着替えを取りに戻るところなんです。」
すると、その女性はこう切り出しました。
「あなた、わざわざロンドンに帰る必要はないわ。私の家に来なさい。着替えもかばんも貸してあげるから、このまま旅を続ければいいわ。」
初めて会った人。名前すらまだ聞いていません。でも、なぜかこの人を信用できると直感しました。

 路地を抜け、連なった古いアパートのひとつの扉を開き、狭い階段を上り、彼女の部屋に着きました。途中で名前を交わし、簡単に身の上を話したと思います。軽く食事を済ませた後、揃って床に座ると彼女は語り始めました。
「私は若い頃、韓国で暮らしたことがあるのよ。今のあなたみたいに、イギリスに居ればヨーロッパの他の国を見てみたくなるのと同じで、私もアジアの他の国を見てみたくて日本に行ったの。ある街で観光を楽しんでいたら、急に具合が悪くなってしまって…。どうすることもできずにいたら、日本人の一家が家に連れて帰ってくれて、どこの馬の骨かも分からない私を看病してくれたの。感謝してもしきれなかったわ。そしたら、ご主人が『困ったときはお互いさま』って。」
「・・・。」
「だから、私はあなたを通してあの一家に恩返しをしたいの。そして、あなたも誰か困った人を見かけたら、その人を助けてあげて。」

 彼女の部屋に2日ほど滞在した後、Tシャツやジーンズを借りて、私は再び旅路に就きました。たまたま小柄な人だったので、洋服はぴったり。歯ブラシと下着だけは自分で買いました。

 女性の名前はキャサリン。イギリス人の彼女はパリで英語を教えていました。私が旅行を終えてロンドンに帰った頃、イギリスに里帰りしていた彼女と待ち合わせ、借りていたものを全て返しました。これは10何年も前の、ちょうど今頃の季節のことです。そして、今の自分が当時の彼女と同じくらいの年齢になっていることに気付きました。

 善意をもって他人のために何かできることはひとつの勇気。「困ったときはお互いさま」―この親切の輪を広げていくことが、キャサリンに対する私からの恩返しです。

2009年4月25日土曜日

晴天歩行


 1台きりの車を自由に使えるようになり、通勤や買い物が楽になりました。もう徒歩もバスも必要ありません。でも、天気の良い日は外の空気を吸いたくなります。雨と肌寒い日の続いた今週も、昨日からようやく暖かくなってきたので、帽子を被って外に飛び出しました。
 博物館までの通勤路は散歩にもぴったりの片道30分あまり。人通りの多い Elmwood Avenue も面白いし、公園と高級住宅街を抜けていく Lincoln Parkway も趣があります。普段は通らない道も、この季節は冒険気分で歩いてみます。
 義母がよく夕食に呼んでくれるのですが、毎回手作りデザートまであり、美味しくてつい食べ過ぎてしまうのが困りもの。そこに運動不足はいけないので、この「晴天歩行」を楽しみながら実行していこうと思います。

<今日の天気>
晴れ 最低気温56F(13℃) 最高気温74F(23℃)
ちなみに一昨日の最高気温は48F(9℃)でした。

2009年4月19日日曜日

今年こそ


 去年上手に育てられなかったバジルを、今年こそは大きくしてみせようと、鉢植えの苗を買いました。4月中はまだ肌寒い日があるので、花壇に移すのはもう少し待ってみようと思います。

レシピ:具沢山パスタサラダ
材料(4~6人分):ショートパスタ250g、ブロッコリー小1玉、にんじん小1本、赤ピーマン1/2個、青ねぎ2本、黒オリーブ1/2カップ、バルサミコ酢60ml、オリーブオイル180ml、塩・こしょう・粉唐辛子適宜、パルメザンチーズ粉・バジルの葉適宜
作り方:野菜は全て刻んでおきます。パスタをゆでる間に、小さいボールでバルサミコ酢・オリーブオイル・塩・こしょう・粉唐辛子を混ぜてドレッシングを作ります。パスタがゆで上がる少し前にブロッコリーを入れ、しっかりお湯を切り、まだ熱いうちにドレッシングの半量で和えます。パスタが冷めたら残りの野菜とドレッシングを合わせ、パルメザンチーズと手でちぎったバジルの葉を加えて出来上り。

 事務所の月例ミーティングのランチを作り始めてもう1年。毎回違うメニューにしたいので、沢山の量でも作りやすいレシピをいつも探しています。これはレシピを見たときに「美味しそう!」と思ったので、練習なしで臨みました。

2009年4月13日月曜日

Easter


 キリスト教において、最も大切な祝日が Easter(イースター)。「復活祭」とも呼ばれるように、十字架にかけられて死んだキリストが3日目によみがえった奇跡を記念する祝日です。毎年日にちは変わりますが、だいたい今頃の時期。宗教上では、クリスマスよりも重んじられています。
 土曜日の夜は、市内にある教会の前夜式に義父母と共に出席しました。日没にろうそくを灯して始まった式は、司教さんによる祈り・少年少女の聖歌を含め、2時間ほど続きました。いつも事務所でも顔を合わせる司教さんには、寛容な優しさがあります。宗教の異なる私をここまで受け入れてもらえることに、改めて感謝しました。
 日曜日は実家でご馳走をいただきました。義姉一家と伯母叔父も一緒に食卓を囲みました。お互いに近況報告し、子どもの成長を喜び、和やかに過ごすひとときは、家族としての絆を深めてくれます。エリックも姿こそなかったものの、皆の話題に上り、しっかり居場所を確保していました。