2008年1月30日水曜日

引越します


 義父の勤め先で管理人さんが辞めることになり、私たちが夫婦でその仕事を引き継ぐことになりました。エリックは学生兼講師、私も博物館の仕事と日本語教室があり、その上新しい務めが加わることには少し不安があったのですが、今回の面接ではっきり引き受けることにしました。引越先は、今のアパートから実家をはさんで反対側に車で5分。義父のオフィスと同じ敷地にある管理人用の戸建住宅。博物館からは少し遠くなってしまうのですが、今度はバス通勤ができそうです。
 実はこの仕事、現金報酬がありません。その代わり、この可愛い家に無料で住まわせてもらえることになりました。主な仕事内容は、設備・備品の管理やオフィス時間外の掃除ということ。ここは英国国教会系教会の管理事務所。そして、オフィスの脇にある小さなチャペルは、エリックと私が3年前に法的婚姻を行った場所でもあるのです。これもご縁なのでしょうか。長期的には、私たちは日本に帰りたい希望があるので、この仕事もいつまでできるか分かりませんが、今回与えられたチャンスをありがたく受けさせてもらおうと思います。
 というわけで、来月末のアパート退去~3月中旬の入居に向けて忙しくなります。(この間は、また実家でお世話になります。)引越はストレスの溜まる作業ですが、少しずつ準備をすすめて、イライラしないように気をつけたいと思います。同僚たちも快く手伝いを申し出てくれたので、本当に感謝。新しい家は今のアパートよりも多少大きいので、日本の皆さんも、ぜひ遊びに来てくださいね。

写真:左側の大きな建物がオフィス、奥に見える小さな家が私たちの新居です。

2008年1月25日金曜日

雪道通勤


 この季節、徒歩での通勤は少しつらいときがあります。気温はともかくとして、雪道と強風には、外に出るとき覚悟が必要。歩道の雪は敷地所有者に雪かきの義務があり、大抵整備されているのですが、残った雪が凍っていたり、集められた雪に通路を塞がれていたりして、15分の距離でもけっこう大変なのです。
 そして、懐かしいものといえば、日本のお風呂。他の季節はそれほど苦にならないシャワー浴も、冬には身体を冷やしてしまう感じがして、気が進まないのです。アパートの長くて浅い浴槽にギリギリまでお湯を張り、寝そべるように肩までつかるのですが、これでは身も心も温まりません。日本の実家にあるような小さくて深い浴槽で、額に汗がにじむまで、ゆっくり入浴したいものです。
 去年の冬は、前職の勤務先まで車通勤していたので、外の自然にさらされることはあまりなかったのですが、今は季節の移り変わりを日々肌で感じています。博物館の閉館後、5時過ぎに帰宅するときには、ちょうど薄暗くなっています。12月下旬には、この時間は真っ暗だったことを思うと、もう冬は折り返し、少しずつ春に向かっているということ。雪道を歩きながら、これもいつまでも続くものではないと思ったら、なんだかちょっとだけ楽しめるような気がしてきました。

<今日の天気>
晴れときどき曇り、風やや強い。
最低気温17F(-8℃)最高気温25F(-4℃)でした。

2008年1月21日月曜日

二足のわらじ


 先週からエリックの通学が再開し、忙しくなってきました。クリスマス前からひと月もあった冬休みにはリラックスしていたので、また大学中心の生活に慣れるまで、時間配分や食事面など、私もサポートしていかなくてはなりません。学生と講師、二足のわらじを履く生活は、ストレスも2倍です。
 冬休み中は、年末年始のイベント以外には比較的ゆっくり過ごしていたのですが、その合間にエリックは市内及び近郊の公立学校で臨時講師を務めていました。こんなシステムは日本にはないと思うのですが、登録している学区からの電話連絡で、いつ呼び出されるか分からないのです。良いときは前日の夕方~就寝前に連絡があり、前もって準備できるのですが、当日の朝6時前に電話があり、慌しく出かけることがあります。1日70ドル程度の手当ては決して高い報酬とはいえないでしょう。ちなみに、臨時講師に限らず、大抵の職種では通勤の交通費は支給されないようです。
 今となっては笑い話なのですが、ある朝の呼び出しで、遠くの小学校で音楽を教えることになってしまいました。エリックは中学・高校の社会科およびビジネス科を教える内容で登録しているのですが、人手の足りないときには、学校側も誰にでも連絡してくるのです。早朝からインターネットで学校の場所を確認、私はパジャマのまま弁当を用意し、バタバタと出かけていきました。ちびっ子たちと慣れない科目に奮闘したらしく、その日帰宅したエリックはよれよれに疲れていました。

2008年1月17日木曜日

逆輸入


 実は年末から準備を始めていたのですが、今月から日本語を教えることになりました。バッファローは金沢市と姉妹都市。私の勤める博物館の裏には日本庭園もあり、日本文化紹介のイベントがあれば大勢の人が集まるというのに、「日本語を習えるところがない」という話をちらほら聞いていました。同僚にも以前から興味を示していた人が2人いたので、ひとつ無理のない範囲で始めてみることにしました。とりあえず、近所のカフェで週1回。他に親子1組の申し込みがあったので、生徒4人でスタートです。
 先週の木曜にオリエンテーションを兼ねた第1回目の授業を開き、まず、どんな目的をもってどう授業を進めるかを話し合いました。当面の目標は、①ひらがな・カタカナ読み書き、②挨拶~基本会話、を2ヶ月でどこまでできるかやってみること。皆、日本人から習うのは初めて。私も教えるのは初めて。慣れない者同士が、手探りながら真剣にやってみようという意志を確認することができました。今夜は2回目の授業です。
 さて、写真は、同僚・良き友人であり、今回私の生徒になってくれたサラさんからのプレゼントです。千代紙を使ったネックレスは、なんと手作り。ラッピングも、和の素材を取り入れて、とても素敵に仕上げてくれました。このように、日本の言葉と文化を別角度から見ることにより、新たな発見があることは間違いなさそう。面白いことは、このブログでも、どんどん紹介していきたいと思います。ちょっとした文化の逆輸入といえるでしょうか。

2008年1月12日土曜日

はちみつ


 義父は、バッファローから1時間ほど運転したところにある別荘で蜂を育てています。主な活動は夏の間に行われますが、クリスマスにもらった義父母からのバスケットに自家製のはちみつが入っていました。バターを塗ったトーストにつけるのも、もちろん美味しいのですが、新しいレシピを試してみました。

★レシピ:アジア風ブロッコリーサラダ
材料(4人分):ブロッコリー1玉、はちみつ大さじ1、しょうゆ大さじ1、酢大さじ1、ごま大さじ1、ごま油大さじ1
作り方:ブロッコリーは食べやすい大きさに切り、固ゆでするかレンジで蒸しておきます。はちみつ・しょうゆ・酢・ごま・ごま油を混ぜ、皿に盛り付けたブロッコリーにかけてでき上がり。今の季節はアツアツをホットサラダでいただきます。はちみつが固まっている場合は、レンジで数十秒温めると、ゆるくなります。

 次回は他の野菜でも試してみようと思います。インターネットで調べてみると、はちみつを使ったドレッシングには色んな種類があります。他には、シェークを作るときやプレーンヨーグルトに混ぜて使っていますが、単純にいつものレシピの砂糖をはちみつに代えてみるのも、風味が変わって美味しいですよ。

2008年1月9日水曜日

ショッピング


 昨日、恐るおそる体重計に乗ってみました。年末年始はご馳走が続いたので、少し心配していたのですが…大丈夫。体重は増えていませんでした。今年は招待してもらうパーティばかりでなく、自分で料理を作ったり友人知人を我が家に招いたりして、忙しくしていたのが良かったのでしょう。そして、大きくエネルギーを消費できる活動があることも助けになっているはず。今の時期は、アメリカでも半期に一度の大バーゲン。特に、クリスマス用品は半額以下で売り出されるので、私も買出しに行きました。
 アメリカに来て感激したことのひとつは、ショッピングモールが大きいこと。私のお気に入りのモールも、名古屋の3つのデパートを組み合わせたくらいの大きさはあるのではないでしょうか。敷地が広く低層設計の屋内商店街を、隈なく歩き回ります。小柄な自分に合うサイズの洋服もかなり豊富にあり、この時期だけは、ついお財布のひもが緩んでしまいます。
 ショッピングはとても楽しいのですが、この先の長期計画が確定していない私たちは、残念ながら、あまり物を増やすわけにいきません。アパートに引っ越す前、エリックの実家での居候中には、住環境さえ整っていれば、スーツケース2個の荷物で十分生活できるということも学びました。本当に必要なもの、大切にしていけるものを見極める良い眼を養うために、誘惑たっぷりの環境での今の節約生活は、良い訓練になっているのかもしれません。

写真:今回のクリスマスで一番お気に入りのプレゼントは、カリフォルニアに住む義弟のマークが送ってくれたル・クルーゼの鍋でした。大切に使わせてもらいたいと思います。

2008年1月4日金曜日

あるがままに


なりたい自分になれないときがある
意地悪なわたし
格好悪いわたし
―― それでいい

自分の努力では解決できないことがある
もっと頑張れば
もっと注意すれば
―― でも仕方ない

「今」できることを精一杯
あとは天にまかせて
あるがままを受け入れよう

このことに気付いたら
肩の力が抜けて楽になった

1年の始まり
毎日やってくる「今」を大切に

これが今年のわたしの目標



写真:通勤途中にある美術館Albright Knoxより、Buffalo State College側の風景。毎日少しずつ日が長くなってくるのを感じています。