2009年2月1日日曜日

まなざし


 日本語教室の生徒が一人増えました。博物館の同僚の息子さんで、職業はマッサージ・セラピスト、名前はスコットといいます。私は日本でも時々整体に通っていたので、彼が何かの用事で博物館に来たときに声をかけてみました。しばらく話すうちに、私はマッサージを受けたく、彼は日本語を習いたいということが分かり、お互いのサービスを交換することになったのです。ちょうどエリックの就職が決まった頃だったので迷いましたが、正直に事情を話し、どちらもやれるところまでやってみましょうと合意しました。他の生徒はすでに1年習っていることもあり、当面は個人授業です。
 授業中の彼の真剣なこと。私がひらがなを書いみせると、待ちきれない様子で自分も書きます。発音の難しいラ行は何度もつっかえながら練習します。新しいことを学ぶ喜びでキラキラ輝く彼の瞳は、英語を習い始めた頃の自分を思い出させてくれました。一方、セラピストとしての彼はプロのまなざし。マッサージを施すだけでなく、私の身体の弱点を指摘し、これを改善するためのトレーニング方法まで教えてくれます。また素晴らしい出会いがあったことに感謝です。