2009年11月27日金曜日

生姜茶


 色んなことが思うように運ばず、エリックと離れたまま、昨日のサンクスギビングを過ごしました。クリスマスとお正月もこちらで迎えることになりそうです。複雑な思いもありますが、そうとなったらアメリカならではの冬を楽しむしかありません。
 今年も伝統的なサンクスギビングのご馳走をお腹いっぱいいただきました。(2007年11月ブログご参照。)新しいものとして私が追加したのは、「ジンジャー・ティー」です。ご馳走はつい食べ過ぎてしまうので、胃腸に良いとされる生姜(しょうが)で作ったお茶を、夜テレビを見ながら義父母と三人で飲みました。これは身体が温まるので、風邪をひいたときにも効きそうです。

レシピ:ジンジャー・ティー
材料(3~4杯分):熱湯450ml、生姜のみじん切り大さじ2、レモン汁大さじ1、はちみつ大さじ2
作り方:茶こしの付いたティーポット(急須)に生姜を入れ、熱湯を注ぎます。数分置いてから、生姜をしごいて茶こしを外し、レモン汁とはちみつを加えます。
ヒント:生協でたまたま見つけた瓶入りの清涼飲料が美味しかったので、まねして自分で作ってみました。材料の割合は、好みや気分で色々試してくださいね。

写真:サンクスギビングの始まりを描いた絵皿。このお皿でご馳走をいただきました。

2009年11月22日日曜日

アラーム

 私は田舎育ちのせいか、都会の騒音が苦になることがあります。この家はレストランのある商店街に近く、週末など夜遅くまで外を行き交う人たちの声が聞こえるので、寝るときには耳栓を使っています。パトカーや救急車や消防車の音も、いつもどこかで響いています。

 渡米して間もない頃、こんな経験がありました。入籍前の当時も、エリックと共に実家に同居させてもらっていました。ある午後、義父母とエリックはそれぞれに外出し、私は一人で留守番でした。そんなときは昼寝が一番です。慣れない生活で疲れていたためか、ぐっすり2時間ほど眠りました。
 目が覚めて、トイレに行こうと寝室のドアを開けた途端、ものすごい大音量でアラームが鳴り響きました。止めたくても止め方がわからず、両手で耳をふさいでおろおろ。おそらく1、2分のことだったと思いますが、長時間の拷問のように感じました。鳴り止んでからも、しばらくは放心状態で、トイレのことなどすっかり忘れてしまいました。
 脈が落ち着いてから1階に行くと、裏庭に黒い人影が見えました。手には拳銃らしきもの。「口から心臓が飛び出さんばかりに驚く」とは、まさにこの状態です。足音をしのばせ家の奥に隠れると、今度は玄関にノックの音が。手に汗にぎり、ガラス戸の向こうに見える人影をもう一度こっそり見てみると、なんと制服姿の警官でした。
 ドアを開けると、男女の警官が立っていました。黒人の男性が周りの様子を伺い、白人の女性が私に話しかけました。
「通報が入ったんだけど、あなた大丈夫?」
「はい、大丈夫です。すみません、アラームの解除の仕方が分からなくて。まだアメリカに来たばかりで、ここはフィアンセの実家なんです。」
「家の中の様子を見せてもらうわね。」
そう言って、宅内の無事を確認し、帰っていきました。
 どうやら、私の居ることに慣れていなかった義父が、出かけるときに防犯アラームをセットしてしまったようです。留守モードのセンサーが、寝起きの私の体温を検知したわけです。夜になって帰宅したエリックにこの出来事を話すと、珍しく義父の失敗を責めていました。

 今日は日曜日で、私は朝10時過ぎまで寝ていました。義父母は早く起きて教会に行ったそうです。出かけるときに義父がまたアラームをセットしそうになったという話を聞いて、何年か前のこの経験を思い出しました。

2009年11月17日火曜日

読書


 先月の私の予想は外れて、雪はまだ降っていません。今日も気持ちいい秋晴れの空。11月にしては温かい日が続いています。午後からの出勤も徒歩で行きたいところですが、夕方5時を過ぎると暗くなって危ないので、近くても運転して行きます。治安が悪いわけではなく、交通量のわりに街灯が少なくて、事故に遭いそうで恐いから。
 私のこの秋は「読書の秋」です。この家の本棚で見つけた『Pocahontas(ポカホンタス)』と、甥っ子に借りた『Diary of a Wimpy Kid(仮:弱虫っ子の日記)』を並行して読んでいます。『Pocahontas』は、アメリカ先住民とイギリスからの入植者の出会いを描いた実話に基づく小説で、サンクスギビングの季節にふさわしい一冊。『Diary of a Wimpy Kid』は、今話題の本で、アレックスもシリーズで楽しんでいるようなので、お願いして第1巻を借りました。
 これからホリデーシーズンに向けて、少しずつ忙しくなっていきます。ご馳走のメニューを考えたり、贈り物を選んだり…。博物館のギフトショップでも、クリスマス商品を出し始めました。ゆっくり読書を楽しめるのは、今のうちかな。

2009年11月12日木曜日

りんご


 義父がお見舞いにフルーツバスケットをもらい、義母と三人で毎日果物を食べています。私は生のりんごはあまり食べませんが、火を加えてデザートにしたものは好きです。北米にはマッキントッシュ・デリシャス・ガラなど何種類ものりんごがあり、生食用と料理用があるようです。

レシピ:アップル・クリスプ
材料(6~8人分):(A)小玉りんご5個、ピーカンナッツ60ml、小麦粉小さじ3、ブラウンシュガー120ml、メープルシロップ大さじ2、レモン汁大さじ1(B)小麦粉60ml、ブラウンシュガー80ml、シナモン小さじ1/4、塩小さじ1/4、バター85g、ピーカンナッツ60ml
作り方:オーブンを180℃に余熱し、バターを室温に戻します。りんごは皮をむき芯を除いて、適当な大きさにスライスし、ナッツは細かく刻みます。これらと残りの(A)の材料を全て併せ、耐熱容器に入れます。(B)の材料をボールでざっくり併せ、(A)の上に盛ります。35~40分焼き、室温で少し落ち着かせてからいただきます。
ヒント:もとのレシピではグラニースミスという種類のりんごになっていました。生でも美味しいりんごは勿体ないので、そうでないものを使うといいと思います。小さな器で一人分ずつ焼いてもいいし、大きな容器で焼いてから小分けしてもいいでしょう。

 一人暮らしの間は、いつも簡単な料理で済ませていました。義父母がこの家に戻ってきてくれてからは、食事もデザートも種類が増えました。教えてもらいながら作るのは楽しいし、一緒に食べるのは美味しいです。

2009年11月8日日曜日

フォンデュ


 私の誕生日に義父が入院して手術を受けました。これは将来的な発作を予防するためのもので、特に緊急を要する内容ではありませんでしたが、数日前に検査を受けてすぐに決まりました。早朝からの手術には、私は付き添いませんでした。余計な者が居ても、かえって邪魔になるのではないかと思ったのです。
 夜はサラ夫妻と予定通り食事に出かけました。義母は「誕生日なんだから、心配しないで出かけてらっしゃい」と言ってくれました。なかなかはずむ気持ちにはなれませんでしたが、それでも友だちと一緒に過ごせることは嬉しくて、ありがたく行かせてもらいました。不謹慎ながら、食事はとても美味しかったです。チーズフォンデュとサラダの後に、肉・海老・野菜のフォンデュ。仕上げはチョコレートフォンデュでした。(フォンデュ=洋風鍋料理)
 術後の経過は良好で、義父は明日にでも退院できるそうです。一日も早く回復できるよう、義母は早速に料理の計画を立てています。

2009年11月3日火曜日

迷う


 iPod nano を買おうかどうか迷っています。エリックを始め、すでに iPod を持っている人たちに意見を聞きながら、一人でディベート(賛否討論)してみました。

<実態調査>
1)セール日を狙えば、135ドル程度(GB)で手に入る。
2)現在購入可能な色は7色。(写真の赤と黄色は今は無いようです。)
3)インターネットで好きな音楽をダウンロードできる。1曲1ドル程度。
4)最近の車なら、カーオーディオに接続することができる。

<賛成意見>
1)CDを持ち運ばなくてよい。家から車、引越し時など。
2)1曲ずつ購入することができるため、1枚のCDに数曲しか気に入る曲がない時の損した気分を味わずに済む。
3)義父母の車には接続可能。次回自分が買う車にも接続できるはず。

<反対意見>
1)イヤホンが嫌い。
2)ダウンロードしたり編集したり、そんな根気が自分にあるのか疑問。
3)ウォークマンのように、すぐに飽きてしまうのではないか心配。

 結局、まだ迷っています。誕生日プレゼントとして、エリックにねだってみようかな…。もし買うとなったら、今度はどの色にするのか、また迷うにきまっています。でも、私はこういう買い物の過程を楽しんでいます。