管理人の仕事のひとつに、月例ミーティングの昼食を10人分作るというものがあります。初めは何を作ろうか、どう段取りしらたいいのか、勝手が分からず一人であたふたしていました。条件は、ベジタリアン(菜食主義)のメニューにすることと、なるべく予算を抑えること。考えてみれば、いつもの我が家の料理を増量して作るだけなので、そんなに構える必要はありませんでした。
初めての4月のメニューは、3種類のサラダとピタパン。5月はタコスとベークドビーンズ。今月のパスタサラダとトマトパイを作りながら、すっかり落ち着いている自分に気付きました。もともと料理は好きなので、「美味しかったよ」「あなたのランチのおかげで、ミーティングを楽しみにするようになったよ」などと言われれば、張り合いがあります。デザートは作っても作らなくてもいいのですが、これも腕の試しどころ。作り慣れているものも初挑戦のものも、皆の顔を思い浮かべながら用意します。
昼食のプランを立てるときに思い出すのは、老人ホームでのウエイトレスの経験。どんな料理が人気だったかとか、コックさんの盛り付けテクニックなど、参考になることがたくさんありました。ウエイトレスは辛い仕事だったけれど、今こうして自分の知識として活かされています。何事も経験だな、と改めて思いました。