2009年7月27日月曜日

ようこそ


 7月ももう終わりだというのに、なんだか真夏らしさがありません。エアコンは使っていないし、芝生の水は一度もやっていないし、ノースリーブの服もまだ着ていません。晴れ間と雷雨が激しく入れ替わるような天気が続いているため、毎日傘を持って出かけています。
 さて、この週末は地元で人気のイベント、Garden Walk(08年7月参照)が催されました。普段は素敵な住まいを見かけても写真を撮ったりすることは気後れしてしまうものですが、この2日間は大丈夫。住人たちも、自慢の家と庭を皆に見てもらうことは嬉しそうです。
 豪華な邸宅だけでなく、小さいながらに工夫をこらしセンスを光らせている家の数々が目を楽しませてくれます。そして、家も人も大切なのは、「ようこそ」と招き入れてくれる雰囲気ではないかと思いました。

2009年7月23日木曜日

Jazz


 日曜の午後、美術館の外で無料のジャズコンサートがありました。地元新聞社の主催で、毎年数週間にわたって開かれるのです。7月にしては気温が低く、はっきりしない天気の一日でしたが、それでもかなりの人出。雨傘と敷物を持って出かけたら、同じく一人で来ていた博物館の同僚にばったり会い、バンドのよく見える場所に並んで座りました。
 ジャズを好きになったのは、20代の頃。時どき訪れていた名古屋のバーで、いつもジャズがかかっていました。居酒屋とは一線を画す落ち着きがあり、世間知らずの若者が客として認めてもらうまでには少し時間のかかるような店でした。でも、一旦受け入れてもらったら、我が家のよう。低く流れる音楽が耳に心地よく、つい長居してしまうのでした。
 昼と夜、広場とバーでは、同じ曲も違って聴こえます。でも、音楽には、それを聴いていた頃の記憶を呼び覚ます力があります。こんなバッファローでの一コマも、いつかジャズを聴いて思い出す日がくるのでしょう。

2009年7月18日土曜日

一緒にピザ


 日本語教室のスコットがピザの作り方を教えてくれました。おしゃべりしながら一緒にピザを作るのは、とても楽しいですよ。

レシピ:スコットのピザ
材料(8~10人前、30cm角3枚分):冷水530ml、小麦粉710g、塩小さじ2.25杯、ドライイースト小さじ1.75杯、刻みモッツァレラチーズ200g、ピザソース適宜、好みの具適宜、塩・こしょう適宜
作り方:(1)まず、ボールで小麦粉・塩・イーストを混ぜ、ここに冷水を注ぎます。湿らせた手で全体をこねながらまとめ、ボールの底にくっつくくらいの粘度にします。三等分にしてラップで包み、冷蔵庫で6~24時間ねかせます。※生地が膨らむので、ラップは少しゆるくして、これをビニール袋に入れます。この状態で冷凍も可能。(2)生地は使う1時間ほど前に冷蔵庫から出しておきます。ゆるめのラップがはちきれそうに膨らんでくるはず。オーブンを240℃に余熱。手と作業面に小麦粉をまぶし、生地を7mm程度の厚さに伸ばします。うすく油をした鉄板に生地を移し、ピザソース・チーズ・具を載せ、塩・こしょうで軽く味付けします。オーブンで15~20分焼いて、出来上がり。

 生地は薄いところと厚いところができてしまっても、焼いてしまえば気になりません。具の組み合わせは、トマトとバジル、赤たまねぎとマッシュルーム、ピーマンとベーコン…などなど。具は焼くと縮むので、たっぷり載せた方が良いでしょう。

2009年7月13日月曜日

癒し


 博物館で気難しい来館者が続き、疲れてしまいました。景気が悪いからでしょうか。なんだかんだと言って入館料を払いたがらない人が増えています。家に帰ってから、玄関先の雑草をむしりました。目立つものだけ除くつもりが、土と緑のにおいに思いがけず癒されて、そのまま30分ほど外で過ごしました。
 別の日も、なんだか色んなことが上手くいかなくて、散歩中もしかめ面で歩いていたと思います。途中、知らない人に連れられたテリア犬が駆け寄ってきて、差し出した手をペロペロとなめてくれました。顔の筋肉がほころんでいくのが分かりました。そして、なぜか涙が出そうになりました。
 私のささくれた心に気付きもせずに、一瞬にして癒してくれたものたち。人と話したり甘いものを食べたり、心を和ませる方法は色々あるけれど、自然や動物とのふれあいも良いものだなと、改めて思いました。

2009年7月8日水曜日

いろいろ


We could learn a lot from a box of crayons:
some are sharp, some are pretty,
some are dull, some have weird names,
and all are different colors…
but they have all learned to live in the same box.
Anonymous

私たちは1箱のクレヨンからたくさん学ぶことができる
とがっているものもあれば、きれいなものもあり
パッとしないものもあれば、へんな名前のものもある
そして、みんな違う色をしている・・・
だけど、みんなひとつの箱におさまることをちゃんと知っている
作者不明
訳:
Mari


写真:義父母の別荘内装。このキルトはエリックの祖母が子どもの頃、家族と一緒に仕上げたものだそうです。

2009年7月2日木曜日

つくづく


 ひとり暮らしの大変さを今更ながらに実感しています。普段の仕事と家事の両立だけなら自分のペースでやればいいのでラクですが、順調な日ばかりではありません。長距離を運転する必要があるとき、車の調子が悪くて整備に出さなければならないとき、電話で医療保険の問合せをするとき…等。そういうときには、つくづく「エリックが居てくれたらいいのに」と思います。(もちろん、普通にさみしくて恋しくなることもありますよ。)
 私のバッファロー滞在が延長することになりました。今の時点では、いつ帰国できるのかはっきり分かりません。そこで、エリックが夏休みを利用してバッファローまで来てくれることになりました。8月一杯ある休みの内、3週間ほど。4度目の結婚記念日を一緒に過ごせることになり、とても嬉しいです。

写真:ご近所さん