2007年9月27日木曜日

お弁当


 「健康的に・経済的に」を心がけているわが家では、出かける時はなるべくお弁当を作るようにしています。エリックも毎日大学に行くので、サンドイッチとサラダなどを用意し、ダイエットコーラと一緒に持たせます。講師兼学生のエリックは、職員用の冷蔵庫や電子レンジを使わせてもらえるので、ラッキーです。

★レシピ:BLT(ベーコン・レタス・トマトのサンドイッチ)
材料(2人分):カイザーロール2個、ベーコン6枚、レタス2~4枚、トマト中1個、マヨネーズ・粒マスタード少々
作り方:ベーコンは前もって焼き、トマトは薄くスライスしておきます。各カイザーロールに横に切れ目を入れ、具を重ねてサンドします。スライスチーズを加えてもOK。お弁当など、すぐに食べない場合は、トマトは別にしておき、食べる直前にはさみます。

 アメリカのダイナー(食堂)で人気のサンドイッチ。老人ホームでウエイトレスをしていた頃も、よく注文を受けました。カイザーロールがなければ、普通の食パンやトーストでも美味しく作れます。きゅうりのピクルスを添えれば、典型的なアメリカのランチの出来上がり。(写真のグラスの中身は、以前ご紹介したガスパッチョです。)

2007年9月25日火曜日

再会


 一週間ほど前に日本の友達から連絡があり、出張でアメリカに来ることになった、ということでした。予定を聞いてみると、週末になんとか再会できそうな感じ。エリックと私が結婚前からお世話になっている彼には、できる限りのおもてなしをしたいと思いました。
 土曜日の昼前に、まずは空港でお出迎え。その足でナイアガラの滝に向かいながら、途中、大きなハンバーガーのランチを食べました。時間があれば、ナイアガラの滝のアメリカ側に車を止めて、橋の途中に何気なくあるカナダとの国境を徒歩で渡ることもできるのですが、今回は車でカナダに入国。そして、いよいよ滝に接近です。豊かな水量は全米でも1番というこの滝は、豪快に水しぶきを上げ、観光客をとりこにします。何度もシャッターを切る彼は、大満足の様子。続いて、ワイナリー(ワインの酒蔵)でテイスティングを楽しみ、バッファロー市内に戻って、私の勤める博物館に駆け足で訪れ、ダウンタウンのレストランで食事。アパートに着くと、お疲れの彼は早々にベッドに入ったのでした。
 本来仕事で来ている彼は、日曜の夜には、ニューヨークの州都Albanyに着かなくてはなりません。また飛行機を乗り継いで移動してもらうのは、どうしても避けたく、片道5時間の道のりを、ドライブを兼ねて送っていくことにしました。朝9時すぎに出発。エリックと私が交代で運転し、途中でお弁当を食べ、ホテルに到着したのは午後3時。少し休憩した後、せっかくなので、3人で州都庁舎のあるエンパイア・ステイト・プラザに行きました。週末で静かな庁舎周辺を、写真を撮りながら散歩した午後のひとときは、時間もゆっくり流れているようでした。短かった再会の別れを惜しみつつ、午後5時には再び高速道路へ。
 そして、今日。月曜日。友達も居なくなり、エリックも出かけた後のアパートで、私は少しさみしい気持ちになるのでした。

2007年9月19日水曜日

ドレスアップ


 エリックの気まぐれや、流動的なスケジュールのために、外食する予定でないのに、出かけた先で急にレストランに入ることがあります。そんなつもりはなくて、Tシャツにジーンズ姿で知らないレストランに入ったりすると、予想以上にシックな店内や、他の人たちのドレスアップ姿に気後れしてしまい、思うように料理を味わえないということが何度かありました。この経験から、今では予定外で外食するときには、自分たちの服装も、お店選びの条件に加えることにしています。
 他に、ドレスアップの機会といえば、これからの季節は観劇です。バッファローのダウンタウンには、豪華な劇場があり、これまでにミュージカル『シカゴ』『レント』、またコメディアンのライブショーなどを観に行きました。高い天井から吊り下がるシャンデリアや、壁にかかった肖像画などを眺めながら、ショーの前にはワインやシャンパンを楽しみます。いかにも慣れていないような人は、ジーンズで来てしまったりして、少々居心地が悪そう。逆に、小さなレディーが一生懸命着飾って、すましている様子は微笑ましいし、男性がネクタイはなくてもドレスシャツとジャケットを粋に着こなしている姿には、つい見とれてしまいます。
 アメリカは自由の国。ドレスコードがはっきり示されていない限り、よほどどんな服装でも、とがめられることはありません。でも、自由だからこそ、TPOをわきまえて、自分なりにドレスアップできることがお洒落であるということは、結局どこの国でも変わらないのだと思います。

2007年9月15日土曜日

カフェ・アロマ



 ここが、エリックと2人で、または私ひとりで、時々来るカフェです。アパートからは、徒歩5分くらい。バッファロー市内でも、ダウンタウン寄りの Elmwood Avenue に面していて、学生や近所の人たちでいつも賑わっています。ここでコーヒーを飲みながら、新聞や本・パソコンを広げたり、散歩途中の人は、犬をつないでテラス席で一服、と、皆リラックスした様子。
 日本で勤めていた頃も、色んな喫茶店に入りました。名古屋では、朝、コーヒーを注文するだけで、ゆで卵とお代わりできるトーストが付いてくるお店とか、飲み物以外にスパゲティやハンバーグなどのメニューが充実しているお店とか。岡崎では、カップ&ソーサーが1組ずつ違うデザインで、注文内容やお客さんのイメージに合わせて選んでくれるお店もありました。どこも、それぞれ個性が光っていました。
 大手チェーンの流行りのカフェも、もちろん良いのですが、私が好きなのは、このカフェ・アロマのように味のあるお店です。テーブルがガタガタしていたり、お気に入りのケーキが品切れだったりするけれど、使い込まれたマグカップになみなみと注いでもらったコーヒーには、何か特別な味わいがあるような気がするのです。
 <物価ご参考>
 デカフェ・コーヒー(小):$1.50 (1杯だけ、お代わり可)
 カフェラテ・ヘーゼルナッツ風味(中):$2.50
 ティラミス:$4.00

2007年9月11日火曜日

トマトできた!


 ふた月ほど前に、義母がプランターにトマトの苗を植えてくれました。アパートの裏口に置いているので、ネコやちびっこ達のいたずらの対象にされないか心配していたのですが、大丈夫でした。枝にいくつも小さな緑のトマトができているので、この先しばらくは新鮮なトマトを楽しむことができそうです。

★レシピ:ガスパッチョ(冷製野菜スープ)
材料(4~6人分):トマト(中)2~3個、セロリ2本、赤ピーマン1/2個、赤たまねぎ1/2個、にんにく2片、あればバジルの葉10枚、市販のトマト/野菜ジュース300ml、バルサミコ酢大さじ1、赤ワイン酢大さじ2、オリーブオイル100ml、塩・こしょう少々、ケインペッパー少々
作り方:野菜を洗い、1.5㎝角程度の大きさに切り、全ての調味料と一緒にボールで合わせます。数時間~1晩置き、ミキサーでほどよいなめらかさになるまで混ぜます。

 去年の夏に覚えたガスパッチョは、エリックも大好きで、今年も何度も作りました。材料の野菜は、きゅうり・きゃべつ・青ピーマンなど、水分の多いものなら何でも使ってみればよいと思いますが、味のベースになるトマトと赤たまねぎは必ず入れてください。オリーブオイル240mlというレシピもありましたが、かなり減らしても味は大丈夫でしたので、ここでは100mlとしました。ケインペッパーは、タバスコでも代用できます。

2007年9月7日金曜日

新しい職場


 2005年4月の渡米後に、すぐ手続きを始めたグリーンカードが手元に届いたのは、確か11月頃でした。その流れで12月に運転免許を取得。翌1月からは、郊外の老人ホームでウエイトレスの仕事を始めました。
 その頃は特に英語にも自信がなかったので、ウエイトレスの仕事でも採用してもらえたことがありがたく、慣れない左ハンドルでの雪道運転も、早朝からの勤務も、なんとか頑張ることにしました。ところが、実際に働き始めてみると、朝食と昼食の配膳以外にも、食糧の在庫整理・皿洗いなどがあり、かなりの肉体労働であることが分かりました。まず初めの数週間は両腕に筋肉痛、続いて以前から弱かった腰に痛みを感じるようになりました。仕事仲間は、高校生から孫のいるおばさんまで、幅広い年齢層のユニークな人たち。でも、この重労働で皆疲れてしまって、仕事帰りに一緒にお茶を飲むようなことはできませんでした。そして、約1年半勤めた今年の5月末、やはり肉体的にどうしても辛いので、この仕事は辞めることにしたのです。
 まずは、傷めてしまった身体を回復するために、しばらく家でのんびりさせてもらいました。しかし、ひと月ふた月と過ぎ、身体の調子が回復するにつれ、また働きたいと感じるようになりました。同時に、経済的にも少しでも収入が欲しいわけです。人材派遣会社に登録したり、スーパーの仕事に申し込んだりしたのですが、どこからも何の返事もありません。そこに、エリックの大学経由でアルバイト募集のメールが入ったのです。就職活動は空振りばかりで落ち込んでいた私は、それほど乗り気でもなかったのですが、履歴書とカバーレター(自己紹介文)を送ることにしました。そして、2日後には電話連絡、同じ週に面接があり、なんと翌週から働き始めることになりました。
 Buffalo and Erie County Historical Society (バッファロー・エリー郡歴史協会)、この一部である歴史博物館が、先月からの私の新しい職場です。アパートから徒歩15分というのは、とても好都合。週に3日だけの勤務ですが、今の私にはこのくらいがちょうどいいのかもしれません。電話を取るときにはドキドキしてしまいますが、博物館特有のゆったりした雰囲気があります。受付の仕事は、いろんな人との出会いがありそうです。

2007年9月4日火曜日

アパートのキッチンにて ~はじめに

 アメリカ人の夫エリックとの結婚を機に、日本の碧南からアメリカのバッファローに渡り、2年余りが過ぎました。
 正直なところ、英語は一生懸命勉強したし、イギリスでも1年間生活したことがあるし、日本の会社勤めも経験してきたので、生活の場所が日本からアメリカに変わるくらい、なんてことないと思っていました。ところが、日本を離れて生活するということは、それほど単純なことではありません。いまだに外国語である英語でのコミュニケーション以外にも、夫家族の家風、アメリカの文化、バッファローの気候、新米主婦としての家事全般等、三十路を過ぎて学ぶ「初めて」のことが本当に盛りだくさんで、この2年余りはあっという間に過ぎてしまいました。
 さて、現在の私はパート勤めの主婦です。今は少し自由な時間があるので、ブログ『アメリカでがんばる小さな主婦』を始めることにしました。アメリカに来て以来、私が身をもって体験していることや、主婦として学びつつある生活術などを紹介していきたいと思います。
 これは、私自身の個人的な記録にするため、また、私の大切な家族や友だち、国際結婚を考えている人、私の生活に興味を持ってくださる人たちと、情報を共有するために始めるプロジェクトです。