2007年9月19日水曜日

ドレスアップ


 エリックの気まぐれや、流動的なスケジュールのために、外食する予定でないのに、出かけた先で急にレストランに入ることがあります。そんなつもりはなくて、Tシャツにジーンズ姿で知らないレストランに入ったりすると、予想以上にシックな店内や、他の人たちのドレスアップ姿に気後れしてしまい、思うように料理を味わえないということが何度かありました。この経験から、今では予定外で外食するときには、自分たちの服装も、お店選びの条件に加えることにしています。
 他に、ドレスアップの機会といえば、これからの季節は観劇です。バッファローのダウンタウンには、豪華な劇場があり、これまでにミュージカル『シカゴ』『レント』、またコメディアンのライブショーなどを観に行きました。高い天井から吊り下がるシャンデリアや、壁にかかった肖像画などを眺めながら、ショーの前にはワインやシャンパンを楽しみます。いかにも慣れていないような人は、ジーンズで来てしまったりして、少々居心地が悪そう。逆に、小さなレディーが一生懸命着飾って、すましている様子は微笑ましいし、男性がネクタイはなくてもドレスシャツとジャケットを粋に着こなしている姿には、つい見とれてしまいます。
 アメリカは自由の国。ドレスコードがはっきり示されていない限り、よほどどんな服装でも、とがめられることはありません。でも、自由だからこそ、TPOをわきまえて、自分なりにドレスアップできることがお洒落であるということは、結局どこの国でも変わらないのだと思います。