2007年9月7日金曜日

新しい職場


 2005年4月の渡米後に、すぐ手続きを始めたグリーンカードが手元に届いたのは、確か11月頃でした。その流れで12月に運転免許を取得。翌1月からは、郊外の老人ホームでウエイトレスの仕事を始めました。
 その頃は特に英語にも自信がなかったので、ウエイトレスの仕事でも採用してもらえたことがありがたく、慣れない左ハンドルでの雪道運転も、早朝からの勤務も、なんとか頑張ることにしました。ところが、実際に働き始めてみると、朝食と昼食の配膳以外にも、食糧の在庫整理・皿洗いなどがあり、かなりの肉体労働であることが分かりました。まず初めの数週間は両腕に筋肉痛、続いて以前から弱かった腰に痛みを感じるようになりました。仕事仲間は、高校生から孫のいるおばさんまで、幅広い年齢層のユニークな人たち。でも、この重労働で皆疲れてしまって、仕事帰りに一緒にお茶を飲むようなことはできませんでした。そして、約1年半勤めた今年の5月末、やはり肉体的にどうしても辛いので、この仕事は辞めることにしたのです。
 まずは、傷めてしまった身体を回復するために、しばらく家でのんびりさせてもらいました。しかし、ひと月ふた月と過ぎ、身体の調子が回復するにつれ、また働きたいと感じるようになりました。同時に、経済的にも少しでも収入が欲しいわけです。人材派遣会社に登録したり、スーパーの仕事に申し込んだりしたのですが、どこからも何の返事もありません。そこに、エリックの大学経由でアルバイト募集のメールが入ったのです。就職活動は空振りばかりで落ち込んでいた私は、それほど乗り気でもなかったのですが、履歴書とカバーレター(自己紹介文)を送ることにしました。そして、2日後には電話連絡、同じ週に面接があり、なんと翌週から働き始めることになりました。
 Buffalo and Erie County Historical Society (バッファロー・エリー郡歴史協会)、この一部である歴史博物館が、先月からの私の新しい職場です。アパートから徒歩15分というのは、とても好都合。週に3日だけの勤務ですが、今の私にはこのくらいがちょうどいいのかもしれません。電話を取るときにはドキドキしてしまいますが、博物館特有のゆったりした雰囲気があります。受付の仕事は、いろんな人との出会いがありそうです。