2007年11月23日金曜日

サンクスギビング


 アメリカのお祭りサンクスギビングは、その昔、ヨーロッパからの移民が、原住民インディアンと折り合いをつけて暮らしてきたという歴史に基づく、伝統的なお祭りです。秋の収穫物を感謝し、民族の共存共栄を祝う意味があります。毎年11月の第4木曜日がこの祝日に定められ、北米の特産物である七面鳥・とうもろこし・かぼちゃをメニューにしたご馳走を、家族や友人と一緒に食べるのが、一般的な習慣です。小学校などでは、ピルグリム移民の寸劇を発表するところもあるようです。
 さて、今年は昨日がその祭日でした。私たちは、例年通りエリックの実家で家族と揃ってご馳走をいただきました。料理上手の義母は、何を作ってもいつも美味しいのですが、お祭りのご馳走は格別です。子供の頃の『トムとジェリー』に出てきたような七面鳥の丸焼き・かぼちゃを含む野菜のローストやマッシュポテトは義母が作り、洋ナシやブルーチーズ入りのサラダと自家製ドレッシングは私の担当、そしてアップル・クランベリーパイとパンプキンパイは義姉が焼いて持ってきました。午後3時のディナーに備えて、朝兼昼食を控えめに済ませておいた私たちは、大皿に盛られた料理に次々手が伸びます。でも、デザートの入る余裕を残しておかないと、ホイップクリームを添えた2種類のパイを楽しむことができません。最後には、皆お腹いっぱいの幸福感で満たされます。食事の後は、それぞれおしゃべりしたり、ゲームをして楽しみました。
 一夜明けた今日は、少し胃腸をいたわるつもりで、軽い食事を心がけます。いつもエリックの家族に良くしてもらっている私は、いつか恩返しに皆を招いて、自分流のサンクスギビングのご馳走を作りたいと思います。

写真:七面鳥は丸ごと焼くのですが、そのままでは取り分けにくいので、テーブルに出す前に切り分け、大皿に盛って出します。(義母と甥のアレックス)