2007年12月10日月曜日

もしも…


 この年齢(30代後半)で翻訳の勉強を始め、正直なところ、自分の頭の柔軟性や体力に衰えを感じることがたびたびあります。結婚が遅かった私は、妊娠・出産という一大イベントをまだ果たしておらず、今のタイミングで新しいものに手を出すこと自体に、少し無理があるのかもしれません。そんな時、「もしも…」と考えてしまいます。
 もしも、5年早くエリックと出会っていたら、ぎりぎり20代で結婚できていたはず。子どものことも、今のような焦りはなくて、こういうストレスがない分、すんなり妊娠できていたかもしれません。子どもが今の時点で保育園に上がっていれば、なんとか家事と子育ての合間をぬって、同じ勉強をしていたかもしれません…。もしも、会社勤めをしていた頃に、サラリーマンの誰かと結婚していたら、「平凡でありながらも幸せな家庭」を築いていたことでしょう…。もしも、短大卒業後、イギリスでボランティア活動などせずに、すぐに就職していたら、バブル経済の崩壊を間一髪逃れ大手企業で働いて、もっと貯金があったのかもしれません…。
 でも、過去の人生に「もしも」は無いのです。5年早くエリックと出会っていても、お互いの良さを見抜けなかったかもしれません。運命か偶然かということは、私にはよく分かりませんが、自分なりに都度決断して、これまでの全てを経験してきたのです。今思うと中には浅はかな選択もあったのですが、自分が選んだ道で味わった苦みから、多くのことを学びました。20代の頃は、迷うことなく突き進むことができたのですが、最近は悩んだりためらったりするようになりました。これは、家庭という守るべきものがあり、この先の時間を無駄にしないためで、必ずしも悪いことではないはず。5年後に後悔しないためには、今の自分にできることを精一杯やるだけなのです。
 というわけで、引き続き翻訳の勉強を続けようかどうか迷った結果、今回の通信講座の終了(本日)をもって一旦受講は休止することにしました。しばらくは個人的に勉強をしていきます。