2007年12月1日土曜日

ふるさと便


 年に数回、日本の両親に頼んで、日本のものを送ってもらいます。内容は、こちらでは手に入らない日本語の本、日本のものでないとサイズが合わないストッキングやずっと使っている化粧品などです。海を越えて届けられた荷物はいつも嬉しいものですが、私よりエリックが「早く開けようよ」と待ちきれない様子。
 今回の荷物は、発送の連絡を父からメールで受けてから、何と3日間目に届きました。私の想像ですが、これは日本の郵便局がしっかりしているからだと思います。到着がちょうど土曜日の午前で、2人ともアパートで勉強しているところに、なぜか不在届の紙片が舞い込みました。
「なんで?呼び鈴鳴らなかったよね?」
エリックが慌てて外に駆け出すこと数分。荷物を抱えて戻ってきました。
「どういうこと?」
どうやら、かなり年配の配達員だったようで、戸口まで荷物を運んでも留守の家が多いので、不在票を入れておけば、郵便局まで取りに来てもらえるだろうと思ったようです。
「ちゃんと仕事してもらわないと!高い送料を払った私の両親の気持ちは、どうなるわけ!!」
憤慨する私を脇目に、エリックが早速郵便局にクレームの電話を入れていました。
 こういうわけで、少しだけふるさと便の感激が薄れてしまいましたが、荷物には日本の温もりがこもっているようで、やっぱり嬉しくて、開けているうちに笑顔に変わっていました。エリックの両親と姉弟へのクリスマス・プレゼントや私がインターネットで注文した商品に混ざり、栗ごはんや味噌煮込みうどんが入っていました。