2009年8月28日金曜日

馴染み


 昼過ぎに引越業者の人たちが荷物の搬出に来てくれました。大きな荷物は日本の実家宛てに発送し、私自身はもうしばらくバッファローに残るという段取りです。結局、ここで暮らしたのは1年半。その前のアパートでも2年余り。日本では引越しの経験がなく、いわゆる転勤族の人たちの話を聞いても「大変そうだな」と他人事にしか思っていませんでしたが、そんな私も今ではこの作業に慣れつつあります。
 引越しはどうしても大変な面が強調されてしまいますが、悪いことばかりではありません。捨てられずにいた書類や衣類は、増えていくばかりのところを、こういう機会に思い切って処分できるのは良いことのように思います。また、異なる間取りや家具の配置を経験してみると、どんな空間が自分に合うのか分かるようになってきます。そして、何よりの収穫は、地域の人と出会い馴染みの場所が増えること。
 教会事務所の人たちが、エリックの滞在中にお別れ会を開いてくれました。名残り惜しい気持ちはあるけれど、いつ遊びに来ても温かく迎えてもらえることを知っているので、そんなに寂しくはありません。今晩からはエリックの実家で生活します。

写真:教会事務所の一階にあるチャペル。4年前の5月、ここで法的婚姻のための式を挙げました。