2009年9月28日月曜日

想像力


 図書館でのボランティアを始めて3週間が過ぎました。私の仕事は資料をデジタル化すること。そう言うと難しく聞こえるかもしれませんが、要はパソコン入力です。まずは、資料の内容そのものではなくインデックス(目録)のデジタル化。これにより、探している資料があるかどうかを、利用者が事前にインターネットで確認できるようになるのです。
 ここは本の貸し出しをする一般の図書館ではなく、地域の歴史を調べるための資料図書館です。本を書く人が時代考証の資料を集めたり、古い家を購入した人が昔の写真を探したり…。多いのは、家系図を作るために先祖のことを調べに来る人たちです。私が取り組んでいるのも市民の死亡記録で、200年分の歴史に触れています。
 莫大な量の資料を整理するには、かなりの時間がかかりそうですが、例えば、こんなインデックスがあると想像力が動き出し、なかなか進まないのも事実です。『ピーター・スミス。1882年7月23日没。19歳。溺死。』―バッファロー河だろうか、ナイアガラの滝だろうか。友だちと一緒だったんだろうか…等々。働きすぎる想像力も、時には困りものです。
 
写真:近所の風景。この建物はNY州立バッファロー大学(Buffalo State College)の一部です。