2009年10月7日水曜日

湯気立ちぬ


 冬に備えセントラルヒーターの点検に来てもらったら、温水を貯めるタンクに穴の空いていることが分かりました。修理には2~3日かかると言われ、その間は寒くても暖房を使うことができません。スープやオーブン料理を作って、部屋を温めています。

レシピ:マッシュルーム・スープ
材料(4人分):バター大さじ3、たまねぎ1/2個、マッシュルーム225g、小麦粉大さじ1、コンソメスープ480ml、生クリーム240ml、塩・こしょう適宜
作り方:たまねぎはみじん切りに、マッシュルームは適当な大きさにスライスします。鍋を中火にかけてバターを溶かし、たまねぎ・マッシュルームを炒めます。たまねぎがきつね色になったら小麦粉を加え、弱火で更に数分炒めます。ここにコンソメスープを注ぎ、一旦煮立ててから15分ほど煮込みます。生クリームを加え、塩・こしょうで味を整えたら出来上がり。もとのレシピではバター大さじ4となっていましたが、少し重かったので、ここでは大さじ3としました。生クリームも半分までは牛乳で代用してもいいかなと思います。

 今月末に義父母が別荘から引き揚げてくるまでは、一人の食事が多くてさみしいので、時どき友達で同僚のサラを呼んでプチディナーを振る舞っています。このスープは彼女も気に入ってくれました。

2009年10月2日金曜日

素敵な人


 9月下旬から、涼しさを通り越して、急に寒くなってきました。今月中にも初雪が降りそうな予感です。慌ててスカーフやブーツを出しましたが、セーターはほとんど日本に発送してしまったので、新たに購入しなくてはなりません。(買い物をするよい口実ができました。)
 昨夜は博物館で講演会があり、受付を勤めました。50人ほどの聴衆の中に、一人見覚えのある顔。金髪にスーツ姿のその女性は、毎晩テレビで見ている気象予報士のメアリー・ベスさんでした。待ち時間にギフトショップで本を一冊お買い上げ。「いつも拝見していますよ」と声をかけたら、笑顔を返してくれました。テレビで見るプロの顔とは別の一面に触れられた気がして、嬉しくなりました。彼女のように、キャリアがあっても外で気取らない人は素敵だと思います。

<今日の天気>
曇りのち雨
最低気温41F(5℃)  最高気温54F(12℃)

2009年9月28日月曜日

想像力


 図書館でのボランティアを始めて3週間が過ぎました。私の仕事は資料をデジタル化すること。そう言うと難しく聞こえるかもしれませんが、要はパソコン入力です。まずは、資料の内容そのものではなくインデックス(目録)のデジタル化。これにより、探している資料があるかどうかを、利用者が事前にインターネットで確認できるようになるのです。
 ここは本の貸し出しをする一般の図書館ではなく、地域の歴史を調べるための資料図書館です。本を書く人が時代考証の資料を集めたり、古い家を購入した人が昔の写真を探したり…。多いのは、家系図を作るために先祖のことを調べに来る人たちです。私が取り組んでいるのも市民の死亡記録で、200年分の歴史に触れています。
 莫大な量の資料を整理するには、かなりの時間がかかりそうですが、例えば、こんなインデックスがあると想像力が動き出し、なかなか進まないのも事実です。『ピーター・スミス。1882年7月23日没。19歳。溺死。』―バッファロー河だろうか、ナイアガラの滝だろうか。友だちと一緒だったんだろうか…等々。働きすぎる想像力も、時には困りものです。
 
写真:近所の風景。この建物はNY州立バッファロー大学(Buffalo State College)の一部です。

2009年9月23日水曜日

ピクルス


 義父母が別荘で育てた野菜を時どき分けてくれます。この間は土がついたままの人参を10本ほど。野菜炒めやスープの具に使ってもなかなか減らないので、義母に教わったピクルスを作ることにしました。

レシピ:人参のピクルス
材料:人参450g、水300ml、りんご酢240ml、砂糖80ml、あら塩小さじ1.5、ピクルス用スパイス小さじ2(ピクルス用スパイスは、コリアンダーシード・マスタードシード・黒胡椒粒・赤とうがらし・乾燥しょうが・シナモンスティック・ベイリーフのミックスです。1回分は各小さじ1/3弱。日本でも手に入るのかな…?)
作り方:人参はスティック状に切って1分間ゆで、冷水にさらし、水気を切ります。鍋で他の材料を全て混ぜ、火にかけて沸騰した後2分間煮ます。これが室温まで冷めたら、ガラス容器で人参と合わせます。冷蔵庫で1日置き、できあがり。4週間ほど保存できます。

 これは、酢の効いたピリリ+さっぱりのピクルスです。日本の母も、しょうゆ漬け・かす漬け・キムチ漬けなど色んな漬物を作りますが、濃い塩味が苦手の私は敬遠していました。全部は無理かもしれないけれど、両方の母の味を受け継いでいきたいと思います。

2009年9月18日金曜日

やる気


 夏の間、日本語教室の授業が進んでいませんでした。この季節は何かと予定が入るもので、それは私自身も同じだし、仕方ないことなのでしょう。毎週のように誰かが休むので、一緒に取り組んでいたロールプレイも、結局全員で発表するまでには至りませんでした。せっかくここまでやってきた教室を、半ば惰性で続けるのは誰のためにもならないと思い、自分のやり方を少し変えてみることにしました。
 まず、ふたつのクラスを合併すること。レベルの異なる生徒同士が、お互いの刺激になればと期待しています。それから、ジェスチャーなど身体に動きのあるゲーム(もちろん日本語)を取り入れ、楽しみながら言葉やフレーズを覚えていってもうらうこと。そして、私がここに居る間という限られた期間では、新しいことを次々に教えるよりも、今までやってきたことを確実に身につけてもらうような授業をすること。この方針を皆にメールしたら、今週は全員が揃いました。
 人にやる気を持ってもらうには、まず自分が奮起しなくては伝わらないのだということがよく分かりました。日本語教室で一番勉強させてもらっているのは、実は私自身なのかもしれません。

写真:6月のフィールドトリップより。

2009年9月14日月曜日

朝市


 週末に、今シーズン初めて朝市に出かけました。野菜・果物・生花・ベーカリーなどのスタンドがある小規模な朝市で、この家からは徒歩で10分ほど。先月まで、土曜日は午前中が事務所の掃除、午後が博物館の仕事で一番忙しい日だったため、出かけられずにいたのです。
 色とりどりの野菜や果物は、見ているだけでも楽しくなります。一人の生活ではそれほど沢山必要ないので、赤玉ねぎを1つときゅうりを1本だけ買いました。もちろん、こういう場合は自分の買い物袋と小銭を持って行くのが基本です。
 朝市といえば、去年行ったカリフォルニアの朝市が印象的でした。規模はここの4、5倍ほどあり、オーガニックの食材を買い求める人々で賑わっていました。季節の変わり目で少しアレルギーが出てきているので、即効性はないかもしれませんが、私もオーガニック素材に切り替えてみようかなと思います。

2009年9月9日水曜日

Go Bills!


 NFL(National Football League/ナショナル・フットボール・リーグ)の開幕に合わせ、博物館で地元フットボールチームの展示が始まりました。Buffalo Bills(バッファロー・ビルズ)は、かつてO.J.シンプソンも在籍していた名チーム。家族連れで展示を見に来ると、大体お父さんが一番喜んで帰っていきます。もう少し涼しくなれば、アイスホッケーのシーズンも始まります。義姉一家はSabres(セイバーズ)ファンで、毎年試合を見に行くようです。
 私たちの結婚当初のアパートは隣に黒人一家が住んでいて、週末になると友だちを呼んではスポーツ観戦していました。「ワーッ!!」と大きな声を張り上げ、床をドンドン鳴らし、こちらはテレビを見ていなくても、いつ得失点するのか分かるほどでした。エリックも私もスポーツにはほとんど関心がなく、ひいきのチームを応援して声をからしたという経験がありません。でも、「こんな風に熱くなれたら面白いだろうなぁ」と、ちょっと羨ましく思うのでした。