2007年10月2日火曜日

勉強の秋


 10月になりました。先月から通信講座で翻訳の勉強を始めた私には、今年の秋は「勉強の秋」になりそうです。9月までは暑い日も多く、11月には雪が降り始めるバッファローの短い秋は、街路樹の紅葉も所どころで始まり、少しやさしくなった太陽の光が「外においで」と呼んでいて、じっと机に向かっているのは大変。アパートの裏庭では、冬に備えて、リスたちが一生懸命食べ物を探しています。
 子供の頃から「英語を話せるようになって、世界を見てみたい」という漠然とした夢を持っていた私は、英語はずっと好きで勉強していました。考えてみれば、日本で一度も英語を使う仕事をしていなかったことは、不思議です。短大の英語科を出て、後のことは何も考えずにイギリスに行き、帰ってみたら日本経済のバブルがはじけていました。そんな時代に、世間知らずの私は、長引く就職活動に耐えられず、とりあえず採用してもらえた会社に勤めたのでした。次にインテリアに興味を持ち、働きながら夜間専門学校へ。資格を取得し、大きな会社・小さな会社でインテリア関連の仕事をしました。働いていた頃は、いつも渦の中にいて、周りが何も見えていなかったように思います。でも、後悔はしていません。必死で積み重ねた毎日が、私を強くし、興味で勉強したことも、私の引き出しの中身を増やしてくれているのですから。
 今の博物館での仕事は大好きなのですが、この先どこで暮らすことになるのか、まだ決まっていないので、住む地域に関わらず、長く続けられる仕事が必要だと感じていました。インターネットで情報収集し、在宅翻訳という道を知りました。翻訳の勉強はまだ始めたばかりですが、これこそ私の職業にできるよう、がんばります。